
マルチメーターと電力量計って何?基本的な違いをわかりやすく解説
電気の測定に使われるマルチメーターと電力量計は、名前は似ていますが、測るものや使い方が大きく違います。
まず、マルチメーターは、電圧、電流、抵抗などの電気の基本的な値を測る道具です。小さな配線の電気チェックや電子工作などに使われることが多いです。
一方で、電力量計は、家や工場で使われている電気の消費量、つまり電力の“使用量”を測る装置です。電気代を計算するのに使われることが多く、単位は「kWh(キロワットアワー)」です。
つまり、マルチメーターは一瞬の電気の状態を知るために使い、電力量計は一定期間の消費電力を知るための機械です。これが一番大きな違いです。
マルチメーターと電力量計の具体的な使い方と測定対象の違い
マルチメーターは、たとえば電子機器の故障診断や電気配線の点検に便利です。電圧や電流、抵抗を測ることで、回路が正しく動いているかを確認できます。
また、マルチメーターは小型で手に持って使うことが多く、測る数値はリアルタイムで表示されます。一度に一種類の値を測るのが一般的です。
これに対して、電力量計は住宅や工場の電気メーターとして壁などに取り付けられ、使った電気の合計を記録します。
電力量計に表示される値は、長期間の合計電力量であり、消費電力を管理したり節電意識を高めたりするために重要な情報です。
このため、測定対象も役割も全く異なります。マルチメーターは数値をその都度確認するのに対し、電力量計は積算的に使われます。
価格や性能、利用シーンの違いを表で比較!あなたに合った機器の選び方
最後にわかりやすく表で違いをまとめましょう。
ポイント | マルチメーター | 電力量計 |
---|---|---|
測定対象 | 電圧、電流、抵抗などの瞬間的な電気パラメータ | 消費した電気の総量(電力量) |
用途 | 電子機器の点検や修理、回路の確認 | 電気使用量の管理・請求 |
測定単位 | ボルト(V)、アンペア(A)、オーム(Ω)など | キロワットアワー(kWh) |
使用方法 | 手持ちで測定し、リアルタイム表示 | 壁などに設置し、電気の使用量を積算 |
価格帯 | 数百円〜数万円(機能や性能による) | 数千円〜数万円(家庭用から産業用まで幅広い) |
利用者 | 電気技術者、DIY好き、電子工作初心者 | 家庭や企業、電力会社 |
このように、マルチメーターと電力量計は用途も目的も大きく違います。用途に合わせて選ぶことが重要です。
例えば、家の電気代や消費量を知りたい人は電力量計が適していますし、電子機器のトラブルを調べたいならマルチメーターが必要です。
それぞれの特徴を理解して、正しく選び使い分けることが大切です。
皆さん、マルチメーターって使ったことありますか?実はマルチメーターは電気のいろんな値を簡単に測れる便利な道具ですが、その中でも電圧や抵抗の測定は特に重要です。例えば、LEDが光らない時、抵抗値をチェックして正常かどうかを判断できます。電流や電圧の変化をリアルタイムで見られるので、電子工作や修理には欠かせません。意外と奥が深いので、マルチメーターを使いこなせると、電気の不思議がもっとわかるようになりますよ!