
はじめに
<
みなさんは「立法府」と「議会」という言葉を聞いたことがありますか?日常生活であまり聞き慣れないかもしれませんが、政治の世界ではとても大切な言葉です。
この二つは似ているようで実は違う意味を持っています。今回は中学生でもわかるように、「立法府」と「議会」の違いについて詳しく解説します。
政治や社会の仕組みを知るきっかけにしてみてくださいね。
<
立法府とは何か?
<
まずは立法府について説明します。
立法府とは、国の法律をつくる仕事をする機関のことです。日本では憲法により、国の権力を「三権分立」として司法・行政・立法に分けています。そのうちの一つが立法府です。
立法府は法律を作り、国のルールを決める役割を持っています。
また、立法府は憲法の中で「国会」として位置付けられています。つまり、日本の立法府は国会そのものを指します。
国会は国民の代表である議員から構成されており、国の政治を決める中心的な役割を担っています。法律を作るだけでなく、政治を監視したり、予算を決めたりする重要な機関です。
こちらは国全体の法律や政策を決める大きな枠組みとなっています。
<
議会とは何か?
<
次に議会についてです。議会は立法府の一部というイメージですが、もっと広い意味で使われることもあります。
議会とは、住民や国民の代表が集まって話し合い、地域や国の決まりを決める集まりのことを指します。
日本には国の議会である国会のほかに、都道府県議会や市町村議会など、地方の議会も存在します。
つまり議会は立法府の中に含まれる機関の名前で、話し合いの場も意味します。
議会は法律の審議をしたり、予算や条例を決めたり、政治のチェックをしたりする仕事をします。国会も議会の一種ですが、議会という言葉は地方の政治の場にも使われています。
<
立法府と議会の違いを表で比較!
<
ポイント | <立法府 | <議会 | <
---|---|---|
意味 | <法律を作る機関全体(国全体の立法機関) | <話し合いの場や代表者の集まり(国や地方の議会) | <
範囲 | <主に国のレベル(国会) | <国会だけでなく地方議会も含む | <
役割 | <法律の制定・政治の監視・予算決定など | <話し合い・法律や条例の審議・政治のチェック | <
例 | <国会(衆議院と参議院) | <国会や都道府県議会、市町村議会など | <
<
まとめ
<
ここまで説明してきたように、立法府と議会は似ていますが範囲や使い方が違います。
立法府は国の法律をつくる大きな仕組み、つまり国会そのものを指します。
一方で議会は、国や地方の政治を行う話し合いの場のことです。国会も議会の一つですが、議会はそれ以外にも多くの範囲を含みます。
この違いを知っていると、ニュースや政治の話を理解しやすくなりますよ。
ぜひ覚えておきましょう!
「立法府」という言葉は普段あまり使われないので、ちょっとカタく感じるかもしれません。でも実はとても重要なんです。立法府は"国の法律を作る機関全体"を指していますが、現実には日本では『国会』そのものを意味するんですよ。つまり、立法府=国会というイメージです。議員たちが集まって法律を決めるのが立法府の中心的な役目。だからニュースで政治の話を聞くときは、立法府=国会と考えればわかりやすいですね。
次の記事: 事実認定と法解釈の違いとは?法律の世界をやさしく解説! »