
ユニーク制約と主キー制約とは何か?基本を理解しよう
データベースを扱うときに必ず出てくる用語がユニーク制約と主キー制約です。これらはどちらもテーブルの中のデータの重複を防ぐためのルールですが、細かい点で違いがあります。
まず、ユニーク制約は「その列の値がテーブル内で重複してはいけません」というルールです。一方で主キー制約は「テーブルの中で一意に行を特定できる列、もしくは列の組み合わせを指定するルール」です。つまり、主キーは必ずユニーク制約を含んでいるとも言えます。
中学生にもわかりやすく例えると、電話帳で名前が全く同じ人がいては困るというのがユニーク制約で、電話帳の中の1人1人を確実に特定するための番号が主キーと思ってもらえば良いでしょう。
ユニーク制約と主キー制約の違いを詳しく比較!
では、具体的にユニーク制約と主キー制約はどこが違うのかを詳しく見ていきましょう。以下の表にまとめました。
項目 | ユニーク制約 | 主キー制約 |
---|---|---|
目的 | 重複した値を防ぐ | 行を一意に識別するためのキー |
NULLの扱い | NULLを複数許容(DBによる) | NULL不可 |
設定可能な数 | 複数の列に設定可能 | 1つのテーブルにつき1つだけ |
インデックス | 自動でユニークインデックスが作成される | インデックスが自動で作成される |
主な用途 | 重複禁止のデータ管理 | レコードの識別 |
このように、ユニーク制約は重複を防ぎつつNULLを許すこともありますが、主キーは必ず値が入っている必要があり、一意の識別子として絶対に欠かせない存在です。また主キーはテーブル内で1つだけ設定できるのに対し、ユニーク制約は複数列に設定可能です。
使い分けのポイントと実例
データベース設計の現場では、主キー制約とユニーク制約を適切に使い分けることが大切です。
例えば、「社員番号」は社員一人ひとりを識別する主キーとして設定します。一方、「メールアドレス」は重複してはいけないけど、稀に空欄があるケースも考慮してユニーク制約を使います。
この使い分けによって、テーブルのデータの整合性が保たれ、後から探したり更新したりする時に間違いが少なくなります。
まとめると、
- 主キー制約は必ず値があり、一意でなければならない
- ユニーク制約は重複を禁止するがNULLは許容される場合が多い
- テーブルには主キーはひとつだけ設定可能
- ユニーク制約は複数設定することができる
こうした特徴を意識して、ユニーク制約と主キー制約を理解し、効果的に使い分けましょう。
実は、ユニーク制約が許すNULL値の扱いはデータベースによって違うんです。例えば、あるDBでは複数のNULLはOKな一方、別のDBではNULLも重複禁止になることがあります。これはNULLが「値が不明」という特殊な意味を持っているためで、重複扱いになるかが微妙なラインなんです。だから、普段使うDBの仕様をしっかり確認することが大切なんですよね。
こんな細かい違いを意識すると、データベースの設計がもっと面白くなりますよ!