
給排水設備とは何か?
給排水設備とは、建物の中で水をきれいに供給し、使い終わった水を安全に排出するための設備のことを指します。具体的には、水道から水を引き込み、キッチン、浴室、トイレなどに水を届ける部分を『給水設備』、使い終わった水(排水)を下水道や浄化槽に流す部分を『排水設備』と呼びます。
給水設備と排水設備はセットになって働き、私たちの生活に欠かせない設備です。
例えば、蛇口から水が出るのは給水設備のおかげで、トイレの排水や洗面所の水を下水に流すのは排水設備の役割です。
つまり、給排水設備は建物の中で水をきちんと循環させる仕組みと言えます。
衛生設備とは?
衛生設備は、給排水設備の中でも特に『人の健康や衛生を守る』ための設備を指します。具体的には、トイレの便器や洗面台、浴槽、洗濯機の排水などがこれにあたります。
衛生設備の目的は、清潔な水を使い、汚れた水や排泄物を安全に処理することです。これにより、細菌や病気の広がりを防ぎ、健康な生活環境を作ります。
衛生設備は給排水設備の一部ですが、衛生面に特に重要な役割を果たしています。
給排水設備と衛生設備の違いまとめ
それでは、給排水設備と衛生設備の違いを分かりやすく比較してみましょう。
次の表をご覧ください。
設備名 | 役割 | 具体例 | 目的 |
---|---|---|---|
給排水設備 | 建物へ水を供給し使用後の水を排出する | 給水管、排水管、蛇口、排水口など | 生活に必要な水の循環 |
衛生設備 | 人の健康と衛生を守る特別な給排水設備 | トイレ便器、洗面台、浴槽、浄化槽など | 清潔な環境を保つ・病気を防ぐ |
このように、給排水設備は水全体の流れを制御する設備の総称で、衛生設備はその中でも特に健康や衛生を守るための機器や設備を指すのが大きな違いです。
日常生活でおなじみの蛇口や排水管は給排水設備ですが、トイレや洗面台は特に衛生設備として分類されます。
両者は密接に関係しており、しっかりした給排水設備があることで衛生設備も正しく機能します。
健康な生活や快適な暮らしには両方の設備が欠かせないのです。
給排水設備の中で特に面白いのが「排水」部分です。実は、使い終わった水をただ流すだけでなく、排水管の中には空気を逃がす『通気管』というものもあります。これは排水管内の空気圧を調整して、水が逆流しないようにする重要な役割があるんです。見えない部分ですが、排水の安全と快適さを支える影のヒーローのような存在ですね。
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