
車庫承諾書と車庫証明の違いとは?基本から理解しよう
車を持つときや車を買うときに、「車庫承諾書」と「車庫証明」という言葉をよく耳にします。
どちらも車の駐車場所に関する書類ですが、役割や必要な場面がまったく違います。
この章ではまず、その基本的な違いをわかりやすく説明します。
車庫承諾書は、車を置く場所の土地や建物の所有者から「ここに車を停めていいよ」と許可をもらうための書類です。
つまり土地の持ち主さんからの承諾証明書ですね。
一方で車庫証明は、警察が発行する公式な書類で、その場所が本当に車の保管場所として適しているかを調べたうえで発行します。
だから、車庫証明は車の登録や名義変更のときに必ず必要な法的な証明書となります。
このように、車庫承諾書は駐車場所の所有者からもらう許可書で、車庫証明は警察が発行する保管場所の証明書です。
違う主体が出す書類で、用途も異なるので混同しないよう注意しましょう。
なぜ車庫承諾書が必要?車庫証明との関係性を具体的に解説
車庫承諾書は主に、車庫証明を取得するときに添付が求められることが多い重要な書類です。
具体的には、車を登録する際に警察に車庫証明を申請しますが、その際に申請場所が自分の土地でなければ、土地の所有者から駐車許可を受けていることの証明=車庫承諾書が必要です。
つまり、車庫承諾書は車庫証明を取るための“条件”の一つとも言えます。
たとえば、賃貸住宅やマンションに車を停める場合、その駐車スペースの所有者(管理会社など)が誰かに関わらず許可が無ければ使えません。
このとき、車庫承諾書をもらっていないと車庫証明の申請が拒否されてしまうことがあるのです。
ちなみに自宅の駐車場(自分が土地の持ち主)なら車庫承諾書は通常必要ありません。
ですが第三者の土地や貸し駐車場を使う際には非常に重要な書類なので理解しておきましょう。
車庫承諾書と車庫証明の主な違いを表で整理!必要・発行・提出先など
ここまでで説明した内容をわかりやすくまとめた表をご用意しました。
項目 | 車庫承諾書 | 車庫証明 |
---|---|---|
発行者 | 駐車場や土地の所有者 | 警察(公安委員会) |
目的 | 駐車場の使用許可を得る書類 | 保管場所が適切か公式に証明する書類 |
必要な場面 | 車庫証明申請時に添付することが多い | 車の登録、名義変更、廃車手続きなどに必須 |
提出先 | 警察への車庫証明申請時 | 運輸支局や陸運局に提出 |
取得方法 | 所有者に直接申請 | 警察署に申請して取得 |
このように両者はセットで使われることもあれば、それぞれ独立した役割があることがわかります。
車を持つときはどちらも正しく理解し、書類を準備することが大切です。
車庫証明という言葉はよく知られていますが、意外と知られていないのが車庫承諾書の存在です。実は車庫証明を申請する際にこの車庫承諾書がないと手続きが進まないことも多いんです。車庫承諾書は駐車場の土地の持ち主から直接もらう許可書で、これがあるからこそ警察がその場所を車の保管場所として認めてくれます。駐車場の所有者が自分じゃない場合は必ず必要になるので、車を購入したり引越ししたら忘れずに確認しましょう。