
スパイウェアとランサムウェアとは?基本の違いを知ろう
インターネットを使うとき、パソコンやスマートフォンを守るためにセキュリティについて知ることがとても大切です。よく聞く言葉にスパイウェアとランサムウェアがありますが、これらはどちらも悪意のあるソフトウェアですが、目的や動き方が違います。
スパイウェアはユーザーの情報をこっそり盗み取るためのプログラムです。例えば、パスワードや検索履歴、位置情報などを知らないうちに集めて、攻撃者に送ります。
一方、ランサムウェアはパソコンやデータを使えなくして、元に戻したければお金を払えと要求する悪質なソフトです。『人質型ウイルス』とも呼ばれ、ファイルを暗号化して開けなくしてしまう特徴があります。
このようにスパイウェアは情報の盗み取り、ランサムウェアはデータの人質という大きな違いがあります。
スパイウェアとランサムウェアの具体的な被害と特徴
スパイウェアの主な被害は、プライバシーの侵害です。パソコンの中の個人情報が盗まれ、勝手に使われる恐れがあります。例えば、ネットショッピングのパスワードが知られたり、SNSで勝手に投稿されたりすることもあります。
ランサムウェアはもっと直接的に被害を受けます。仕事の資料や大事な写真などのファイルが突然使えなくなり、復旧には高額な“身代金”を払わなければならないことがあります。支払っても必ず元に戻るわけではなく、さらに被害が拡大するリスクもあります。
次の表で違いをまとめてみました。
特徴 | スパイウェア | ランサムウェア |
---|---|---|
目的 | 情報の盗み取り | データの人質化・金銭要求 |
被害内容 | 個人情報の流出、プライバシー侵害 | データの暗号化・使用不可 |
攻撃方法 | こっそり動作し目立たない | ファイルをロックし明確に脅迫 |
復旧の難しさ | 適切な対策で比較的復旧可能 | 身代金の支払いでも復旧保証なし |
スパイウェア・ランサムウェアから身を守るための対策方法
では、どうすればスパイウェアやランサムウェアの被害から身を守れるのでしょうか。まず第一に怪しいメールやサイトを開かないことが重要です。知らない人から来たメールの添付ファイルをむやみにクリックしない、怪しい広告やリンクも避けましょう。
次にセキュリティソフトを必ず入れることです。多くのセキュリティソフトはスパイウェアやランサムウェアを検知し、感染を防いでくれます。常に最新の状態に更新することがポイントです。
さらに、ランサムウェア対策としては定期的にデータのバックアップを取ることも欠かせません。外付けのハードディスクやクラウドを使い、大事なデータを別の場所に保存しておけば、万が一ファイルが暗号化されても復旧が可能です。
最後にソフトやOSは常に最新のバージョンにアップデートし、セキュリティの弱点をなくしましょう。
スパイウェアというと『見えない敵』のような存在で怖いですが、実はこっそりと情報を集める性質があるため、気づきにくいのが厄介な点です。例えば、スマホのアプリの中に紛れ込み、あなたの位置情報やメッセージの記録を外部に送信しているケースもあります。さらに、スパイウェアはユーザーが気づかないように動くため、感染していても動作が重くなったり画面に変化が出ることは少ないのが特徴です。だからこそ、スパイウェアには常に注意が必要で、セキュリティソフトの利用や怪しいサイトの訪問を控えることが大切なんです。
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