
トロイの木馬とフィッシングとは何か?
みなさんは、「トロイの木馬」と「フィッシング」という言葉を聞いたことがありますか?
どちらもインターネットやコンピューターの世界でよく使われる言葉ですが、実は意味ややり方が大きく違います。
まず、「トロイの木馬」はコンピューターウイルスの一種で、見た目は普通のファイルやアプリに見えて、中に悪いプログラムが隠れています。
一方の「フィッシング」は、ネット上で人をだまして個人情報を盗み取ろうとする詐欺のことを言います。
この2つはどちらも悪いことをするけど、その手口や目的が違うので、それを理解することがとても大切です。
トロイの木馬とは?特徴や仕組みを詳しく解説
トロイの木馬は、その名前がギリシャ神話の「トロイの木馬」から来ています。
昔の戦争でトロイ軍が中に兵士が隠れた大きな木馬を敵に持ち込んだ話が有名ですが、コンピューターのトロイの木馬もこれと似ています。
見た目は普通のプログラムやファイルに見えますが、中に悪意のあるコードが組み込まれています。
ユーザーが気づかずにこれをパソコンに入れてしまうと、勝手に情報を盗んだり、他のウイルスを呼び込んだりしてしまうのです。
主な特徴は隠れていることと、被害が気づきにくいことです。
トロイの木馬の感染はメールの添付ファイルや、偽のソフトをダウンロードしてしまうことで起きます。
感染した端末は、遠隔操作されたり、重要なファイルが盗まれたりするため、非常に危険です。
フィッシングとは?手口と被害についてわかりやすく紹介
フィッシングは、魚を釣る「釣り」の意味からきています。
ネット上で「だましの手口」を使って人の大事な情報を「釣り上げる」ことを指します。
たとえば、銀行やネットショップを装った偽のサイトのメールを送って本物そっくりのページに誘導し、パスワードやクレジットカード番号を入力させ、それを盗み取るのが典型的なフィッシングです。
フィッシングで狙われるのは、パスワードや名前、住所、電話番号などの個人情報です。
被害にあうと、勝手にお金を使われたり、重要な情報が他人に知られたり、悪用されたりします。
フィッシングはだまされやすい人や、不注意な人が狙われやすいので、注意が必要です。
トロイの木馬とフィッシングの違いを表で比較!
項目 | トロイの木馬 | フィッシング |
---|---|---|
意味 | 見た目は普通のプログラムに見せかけて悪意のあるソフト | 人をだまして個人情報を盗み取る詐欺行為 |
主な手口 | 偽装したファイルやアプリをインストールさせる | 偽のメールや偽サイトに誘導して情報を入力させる |
目的 | コンピューターの操作や情報の盗み取り | パスワードやクレジットカード番号の詐取 |
感染や被害のわかりやすさ | 気づきにくいことが多い | 気づくのが比較的早いがだまされる可能性あり |
防止対策 | セキュリティソフトの導入・怪しいファイルを開かない | メールのリンクを安易にクリックしない・正規サイトを確認 |
まとめ:トロイの木馬とフィッシングを見分けるポイント
いかがでしたか?
トロイの木馬はパソコンに悪いプログラムを入れさせる攻撃です。
フィッシングは人をだまして個人情報を盗む詐欺です。
どちらも被害にあうと大変なので、怪しいファイルやメールは開かず、信頼できるセキュリティソフトを使うことが大切です。
今回の違いをしっかり知って、安全なネットライフを心がけましょう!
トロイの木馬の名前の由来は、実はとても面白いですよね。ギリシャ神話の「トロイの木馬」から来ているのですが、古代の戦術として敵の城に大きな木の馬を贈り、その中に兵士を隠して侵入した話が元です。コンピューターのトロイの木馬も、まさにこの戦術と似ていて、一見安全そうに見えるプログラムの中に悪意のあるコードが潜んでいるんです。つまり、昔の戦争の知恵が現代のサイバー攻撃にも受け継がれていると考えると、なんだか歴史とITのつながりを感じて面白いですよね。
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