
NoSQLとは何か?
NoSQLは、「Not Only SQL」の略で、従来のリレーショナルデータベース(RDB)とは異なる形でデータを保存・管理するデータベースのことを指します。
一般的なデータベースは表形式のデータを扱いますが、NoSQLは文書、グラフ、キー・バリュー型など様々な形式のデータを扱いやすくしている点が特徴です。
特にビッグデータや高速なデータ処理が求められる場面に強く、スケーラビリティ(拡張性)も高いです。つまり、大量の多様なデータを柔軟に扱える技術と覚えるとわかりやすいでしょう。
NoSQLには代表的な種類として、ドキュメント型(MongoDBなど)、カラム指向型(Cassandraなど)、グラフ型(Neo4jなど)、キー・バリュー型(Redisなど)があります。
データレイクとは何か?
データレイクは、大量の生データ(構造化データ、半構造化データ、非構造化データ)をそのままの形で保存できる広大な倉庫のような仕組みのことです。
データレイクは形式にこだわらず、ログ情報や画像、音声、テキストなど様々な種類のデータを一カ所に集められます。つまり、データの「とりあえず収納箱」や「原石のままためる場所」としてイメージすると良いです。
そして蓄えたデータを後から整理したり分析したりするために使います。クラウド環境での取り扱いが多く、たとえばAmazon(関連記事:アマゾンの激安セール情報まとめ) S3やAzure Data Lakeなどが代表例です。
データレイクは用途に応じて必要なデータだけを抽出して使いやすい形に変えるため、保存の自由度がとても高い管理方法といえます。
NoSQLとデータレイクの違い
ここで両者の大きな違いを整理しましょう。
- 役割の違い
NoSQLはデータの管理・保存をするデータベースソフトウェアであるのに対し、データレイクは膨大なデータを一元的に保存するための仕組み・環境を指します。 - データの形式
NoSQLは特定の形式(ドキュメント、グラフなど)に特化し扱いやすくするのに対し、データレイクはあらゆるデータ形式を生のまま保存します。 - 使い方の違い
NoSQLは高速に特定のデータを取り出しやすい設計で、アプリケーション側のデータベースとして使いやすいです。一方、データレイクは大量のデータを保存し、分析や機械学習の前準備に使われる傾向があります。
以下の表でさらに分かりやすく比較してみましょう。
項目 | NoSQL | データレイク |
---|---|---|
目的 | アプリケーションでの高速データ管理 | 大量の多種多様な生データを一括保存 |
データ形式 | 特定(文書・グラフ・キー・バリュー型など) | あらゆる形式を原則そのまま保存 |
使用例 | リアルタイムアプリケーション、SNS、ECサイト | ビッグデータ分析、AI学習データ保管 |
処理速度 | 高速でトランザクション向き | 保存に重点、高速処理は別途行う |
構築方法 | データベース管理システム | クラウドストレージや分散ファイルシステム |
今回は「NoSQL」という言葉を深掘りしましょう。NoSQLはリレーショナルデータベースと違い、自由な形でデータ保存が可能です。例えば、マンガやゲームのキャラクター情報を一つのデータベースにまとめる時も、NoSQLなら単純な表だけでなく、複雑な関係をそのまま残せるのが魅力です。実は、SNSの投稿やメッセージも多くはNoSQLで管理されているんですよ。とても大きなデータがリアルタイムで動くときこそ、この柔軟性が役立っています。