
地球のマントルと地殻とは何か?その基本を知ろう
私たちが住んでいる地球は、いくつかの層からできています。
地殻(ちかく)は、地球の一番外側の固い部分で、私たちが直接触れている岩石の層です。
その厚さは場所によって違いますが、おおよそ5kmから70km程度です。
一方、マントルは地殻の下にある層で、地殻よりはるかに厚く、地球の体積の約84%を占めています。
マントルは約2,900kmもの厚さがあり、岩石が高温で少し柔らかくなっている部分です。
この二つの層は地球内部の構造を理解するうえでとても重要です。
次の章で、それぞれの特徴や役割について詳しく見ていきましょう。
地殻とマントルの違いを具体的に理解しよう
まずは項目 地殻 マントル 位置 地球の一番外側 地殻の下 厚さ 約5〜70km 約2,900km 物質の状態 固体(岩石) 高温で部分的に柔らかい固体 主な成分 花こう岩や玄武岩などの岩石 かんらん岩などの高温の岩石 温度 低温(約0〜700℃) 高温(約500〜4,000℃) 役割 地球の外殻を作り、私たちの住む土地になる 地球内部の熱を伝え、地殻を動かすエネルギー源
地殻は薄くて硬い岩石の層で、私たちの住んでいる場所であり、山や海、平坦な土地もここにあります。
一方、マントルはその下に隠れている厚い層で、熱や圧力がとても高く、岩石は固いけれど流動的に動くこともあります。
このマントルの動きが地殻を動かし、地震や火山活動を引き起こす大きな原因になっています。
つまり地殻は“地球の皮膚”で、マントルは“地球の筋肉”のような存在だとイメージするとわかりやすいですね。
地殻とマントルの関係と地球の動きへの影響
地球の内部は複雑に動いており、特に地殻とマントルの関係が地震や火山の発生に深く関係しています。
地殻は複数のプレート(プレートテクトニクスと呼ばれます)に分かれていて、これらのプレートはマントルの上をわずかに動いています。
この動きはマントル内部の熱や圧力の変化によって起こります。
例えば、マントルの中の熱が原因で岩石がゆっくりと動く対流(熱対流)が起こります。
この対流によって、地殻のプレートが押されたり引っ張られたりし、結果として地震が起きたり、火山が噴火したりします。
だからこそ地殻とマントルの違いを知ることは、地球の自然現象を理解するためにとても大切なんです。
ぜひ地殻は地球の外側の“かたい層”、マントルはその下の“熱くて動く層”というイメージを忘れないでくださいね。
「マントル」は地球の内部にある厚い層というイメージですが、実は単に熱くて固いだけではありません。マントルの中では岩石が非常にゆっくりと動いているんです。これは“マントル対流”と呼ばれ、地球内部の熱を外側に運ぶ大切な役割をしています。地殻が動く原因もこのマントルの動きが関係しています。だから、「固いけど動く」というマントルの性質は地球の地震や火山と深くつながっている、とても面白い現象なんですよ。
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