
Excelでの抽出とは?基礎から理解しよう
Excelを使うときに、よく出てくる操作の一つが「抽出」です。抽出とは、たくさんのデータの中から必要なものだけを取り出すことを意味します。たとえば、学校の成績表から特定の科目の点数だけを抜き出したり、売り上げデータから特定の月だけを選んだりといった場面で使われます。
抽出を使うと、大量のデータから大事な情報をすぐに見つけられるので、仕事や勉強の効率がとても良くなります。
「抽出」の方法はいくつかありますが、覚えておくと便利なのがフィルター機能と検索機能、そして関数による方法です。それぞれに特徴や使い方の違いがあるので、詳しく見ていきましょう。
フィルターと検索、そして関数による抽出の違い
Excelでデータを抽出する方法として代表的なのは、フィルター機能、検索機能、関数(例:VLOOKUPやFILTER関数)の3つです。
まず、フィルター機能は表の上部に設定できて、特定の条件に合ったデータだけが表示されるため、視覚的に抽出できます。複数の条件も設定できて、例えば「数学の点数が80点以上」という条件をすぐに適用できます。
次に、検索機能はCtrl + Fキーを使って、文字や数字を直接探す方法です。これも簡単な抽出方法ですが、見つかった部分だけにジャンプする感じなので、複数の条件を組み合わせて絞り込むのは難しいです。
そして、関数を使う抽出は、複雑な条件のデータを自動で引っ張り出す技術です。FILTER関数(Excel365以降対応)なら条件に合う行すべてを抜き出し、VLOOKUPやINDEX/MATCH関数は特定の条件に合う1つの値を見つけるのに役立ちます。VBA(マクロ)を使う方法もありますが、少し難しいので今回は割愛します。
次の表に3つの抽出方法の簡単な違いをまとめました。
Excelの抽出方法で興味深いのはFILTER関数です。これは最近のExcelに追加された機能で、条件に合うデータを自動で別の場所に抜き出せます。例えば、売上リストから『100万円以上の売上だけ』を瞬時に一覧表示できるので、手動でフィルターをかけたりコピーしたりする手間が減ります。
FILTER関数は『=FILTER(範囲, 条件)』のように書きますが、使いこなすとデータ整理がぐんとラクになります。昔はVLOOKUPばかり使っていましたが、この関数のおかげでより複雑な抽出も簡単になり、仕事の時短にもつながっています。
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