
EssidとSsidの違いとは?
インターネットを無線で使うときに、よく聞く言葉にESSID(エッシード)とSSID(エスエスアイディー)があります。どちらも無線LANの名前のことを指していますが、実は少し違いがあります。この記事では、中学生にもわかりやすくESSIDとSSIDの違いや意味について解説します。
無線LANは、ワイヤレスでネットにつながるために欠かせない技術で、スマホやパソコンをWi-Fiに接続する際に見つかる名前が、この二つに関係しています。難しく感じるかもしれませんが、簡単に説明しますね。
ESSIDとは?
まず、ESSIDはExtended Service Set Identifierの略で、日本語では「拡張サービスセット識別子」と言います。これは複数の無線アクセスポイント(Wi-Fiの電波を出す機械)で構成される大きなネットワークの名前のことです。
例えば、大きなビルや大学のキャンパスで、いくつものWi-Fiルーターが設置されていても、同じESSIDならそのネットワークは同じグループだと認識できます。
つまり、ESSIDは「広い範囲をカバーするグループのWi-Fi名」と考えるとわかりやすいです。
SSIDとは?
一方でSSIDはService Set Identifierの略で、「サービスセット識別子」と呼ばれています。これは、1つの無線アクセスポイントが出す電波の名前のことです。
つまり、あなたの家のWi-Fiの名前を思い浮かべてみてください。それがSSIDです。通常、家庭用Wi-Fiなら1つのアクセスポイントだけなので、ESSIDとSSIDはほぼ同じに見えます。
しかし、大きなネットワークではSSIDはいくつかのアクセスポイントがバラバラの名前をつけていることもありますが、ESSIDとしては同じグループ名を示します。
ESSIDとSSIDの違いを表で比較
ここで、ESSIDとSSIDの違いを表にしてみましょう。
用語 | 正式名称 | 意味 | 適用範囲 | 例 |
---|---|---|---|---|
ESSID | Extended Service Set Identifier | 複数の無線アクセスポイントをまとめたネットワーク名 | 大きなネットワーク(大学、オフィスビルなど)全体 | CampusWiFi |
SSID | Service Set Identifier | 1つのアクセスポイントが発信するWi-Fi名 | 個々のアクセスポイント単位 | CampusWiFi-AP1、CampusWiFi-AP2 |
なぜ区別が必要なの?
ESSIDとSSIDは似ていますが、それぞれの役割が違います。
例えば、大学など大きな施設ではWi-Fiルーターがたくさんあります。利用者はESSIDを見て、「この大学のWi-Fi」と認識してアクセスします。その後、実際はSSIDでアクセスポイントごとに区別されて通信が行われます。
こうすることで、より広い範囲で切れずにインターネットに接続できるのです。
家庭用ルーターの場合はESSIDとSSIDはほぼ同じと思って問題ありません。
まとめ
ESSIDとSSIDはどちらもWi-Fiの名前ですが、ESSIDは複数のアクセスポイントをまとめるネットワーク名、SSIDは1台のアクセスポイントが出す電波の名前という違いがあります。
中学生でも、学校のWi-Fiを使うときにこの違いを少し意識すると、無線LANがどうやってつながっているかイメージしやすくなるでしょう。
無線LANをもっと理解して快適なネット生活を送りましょう!
ESSIDの話で面白いのは、大きなキャンパスや施設では、同じESSIDを使って数十台ものアクセスポイントがネットワークを形成していることです。だから、Wi-Fiの電波が弱くなっても無線機器は自動的に別のアクセスポイントに切り替わり、接続が途切れにくくなっています。これは私たちが普段何気なく使うWi-Fiの裏側にある高度な技術の一つなんです。こう考えると、無線LANって本当にすごいですよね!