
LANとRANって何?まずは基本を理解しよう
ネットワークの世界でよく耳にする「LAN」と「RAN」。両方ともコンピュータやスマホをつなげるための仕組みですが、用途や範囲が大きく違います。
まず、LANは「Local Area Network」の略で、家庭や会社の中の限られた範囲で使うネットワークのことを指します。例えば、自宅のWi-Fiや学校のネットワークはLANにあたります。これに対してRANは「Radio Access Network」の略で、無線を使った携帯電話などのインターネット接続のネットワーク部分を意味します。
簡単に言うと、LANは家の中や建物内、RANは携帯電話がつながるための無線部分のネットワークです。こうした違いを理解すると、ネットワークの仕組みがぐっと見えてきます。
LANとRANの技術的な違いを表で比較!特徴が一目でわかる
では、LANとRANの違いを詳しく見ていきましょう。以下の表で特徴を比べてみました。
特徴 | LAN (Local Area Network) | RAN (Radio Access Network) |
---|---|---|
範囲 | 家庭やオフィスなど狭い範囲 | 広範囲(携帯電話基地局の無線エリア) |
接続方法 | 有線/無線(Wi-Fi) | 主に無線(携帯電話の電波) |
用途 | 内部通信、ファイル共有、インターネット接続 | モバイル通信、音声通話、データ通信 |
代表的な技術 | Ethernet, Wi-Fi | 3G, 4G, 5Gの無線アクセス技術 |
接続機器 | パソコン、スマホ、プリンタなど | 携帯電話、スマホ、基地局 |
この表からわかるように、LANは限られた範囲でのネットワーク、RANは携帯ネットワークの無線接続部分という違いがあります。
また、LANは多くの場合LANケーブルや家のWi-Fiルーターで接続されますが、RANは基地局がスマホなどの端末に電波を送ることでつながっています。
なぜLANとRANがあるの?役割と利点を理解しよう
LANとRANはそれぞれネットワークの役割を分担しています。
LANは限定されたエリア内で通信を高速かつ安定して行うことを目的としています。たとえば、学校のパソコン室のネットワークや家のWi-FiはLANです。
ここではデータのやりとりが速く、通信が安全であることが大切です。基本的に通信範囲が狭く、限られた機器同士での接続を想定しています。
一方RANは携帯電話の電波を使って、広い範囲で多くのユーザーに通信サービスを提供します。移動しながらも接続を保てるのが最大の特徴です。例えば地下鉄の中やバスに乗っているときでもスマホの通信ができるのはRANのおかげです。
それぞれのネットワークは用途に合わせて最適化されているため、違いを知ることで理解が深まります。
LANの特徴のひとつに“有線と無線の両方が使える”という点があります。例えば家のWi-Fiは無線ですが、パソコン同士を直接LANケーブルでつなぐこともできますよね。実はこの柔軟性がLANの強みなんです。一方、RANは無線専用。携帯電話は走りながらでも基地局と通信できるから、無線技術が不可欠なんです。こうした違いは使い方の広がりにもつながっているんですよ。