
逆指値注文と通常注文の基本的な違いとは?
株やFXなどの取引でよく聞く「逆指値注文」と「通常注文」は、どちらも売買の方法ですが、仕組みや使い方が大きく異なります。
通常注文とは、今の価格や任意の価格で買いたい・売りたいと指示する注文のこと。たとえば、今の価格が1,000円の株をそのまま買いたい場合、この注文を使います。
一方、逆指値注文は、あらかじめ決めた価格に達したときに自動で注文が発動する方法です。具体的には、価格が下がったときの損切りや、価格が上がったときの利益確定に使われます。つまり、自分でずっと値動きを見ていなくても、自動的に売買できる便利な仕組みなのです。
このように、通常注文は「今の価格で取引する指示」で、逆指値注文は「価格が特定の値に達したら注文する指示」と覚えるとわかりやすいでしょう。
逆指値注文と通常注文の具体的な特徴比較
では、2つの注文方法をもう少し詳しく比較してみましょう。
ポイント | 逆指値注文 | 通常注文 |
---|---|---|
注文の発動タイミング | 価格が設定した価格を超えた・下回ったとき | すぐに注文が成立 |
使い方 | 損切り・利益確定の自動化 | すぐに買いたい・売りたいとき |
監視の必要性 | 設定すれば見なくてもよい | 自分で価格をチェックして注文 |
リスク管理 | 損失拡大を防止しやすい | 注文後も相場次第で変動リスク |
この表からもわかるように、逆指値注文は相場に自動対応するため、時間や感情に左右されずに売買できる強みがあります。通常注文は直感的にすぐに行動したい時に便利です。
それぞれの注文を使うときのポイントと注意点
逆指値注文を使うメリットは、感情に左右されず損失を抑えられることですが、希望した価格に達しても注文が成立しない場合もあります。たとえば急に価格が大きく動くと注文価格を飛び越えてしまい、予想以上の価格で約定することがあります。
また、設定価格が適切でないと売買チャンスを逃したり、不要な売買が発生したりすることもあります。
一方、通常注文はすぐ取引できるメリットがありますが、値動きが激しい場合は思わぬ損失が出ることもあるため注意が必要です。
実際の取引では通常注文で相場の流れを見ながら、逆指値注文で損切りや利益確定を自動化する組み合わせが多く使われています。中学生の皆さんも株や投資のゲームで試してみるとイメージがつかみやすいでしょう。
逆指値注文の一番のポイントは、損失を最小限に抑えたり、利益を自動的に確保したりできることです。ただ、実はこの注文は“指値”とは逆の意味なので、名前がちょっと紛らわしいんですよね。普通の指値注文は安く買いたい、または高く売りたい時に使いますが、逆指値注文はそれとは反対に、価格があるラインを突破したら注文を出す仕組みです。つまり、市場の動きを見ながら自動で安全策を取れる、投資家にとっては強力な味方なんです。損切りのルール作りにもピッタリですよ!
前の記事: « 指値と逆指値の違いを完全解説!初心者でもわかる注文方法の基本