
延床面積と法床面積とは?基本の違いを知ろう
建物の広さを表す言葉には、よく「延床面積」と「法床面積」というものがあります。
しかし、この2つは似ているようで実は意味や計算方法が違います。見た目のサイズだけでなく、法的な意味合いや計算方法に違いがあるので、間違えないように理解しておくことが大切です。
まず、延床面積とは、建物の各階の床面積をすべて合計した面積のことです。たとえば、2階建ての家なら1階と2階の床面積を足したものです。
これに対して、法床面積は法律で定められた特殊な面積のことで、建築基準法などに基づいて計算されます。延床面積と似ていますが、法的な用途で厳密に使われます。
このように、延床面積は実際の住める床の合計面積を表し、法床面積は法のルールにそって計算される広さだと考えましょう。
延床面積と法床面積の計算方法・使い方の違い
延床面積の計算方法はシンプルです。建物の各階の床面積を全部足します。
例えば、1階が60平方メートル、2階が40平方メートルなら、延床面積は100平方メートルとなります。
一方、法床面積は建築基準法で特に定められた方法で計算し、天井の高さや壁の厚さ、バルコニーや外廊下の取り扱いなど細かいルールがあります。そのため、延床面積より減る場合もあれば、場合によっては増えることもあります。
使い方も違いがあり、延床面積は実際の住空間の目安として住宅購入者や設計者がよく使うのに対し、法床面積は建築確認申請や税金の計算など、法律で必要な場面で使用します。
つまり、延床面積は目安の広さ、法床面積は法令に則った正確な広さと覚えておくと良いでしょう。
延床面積と法床面積を比べやすくまとめた表
項目 | 延床面積 | 法床面積 |
---|---|---|
定義 | 建物のすべての階の床面積を合計した面積 | 建築基準法などの法律に基づいて計算された床面積 |
計算方法 | 単純に各階の床面積を合計 | 壁の厚さ、天井高、バルコニーの扱いなど法律上の基準に従う |
使い方 | 住宅の広さの目安や設計の参考に | 建築確認申請や税金計算に使用 |
特徴 | 実際の住空間の広さに近い | 法律的に正確な広さを表す |
まとめ:違いを理解して正しく使い分けよう
建物の広さを示す「延床面積」と「法床面積」は、一見似ていますが、計算方法も用途も違う重要な指標です。
延床面積は、建物の実際に使える床の合計で、住宅の広さや設計の目安に使います。
一方、法床面積は法律に従って計算され、建築確認や税金の計算など、法的な判断に使われます。
これらの違いを知っておけば、不動産購入や建築計画のときに安心して知識を活かせます。ぜひ、建物の広さを考えるときはどちらの面積を参考にしているのかを確認してください。
「法床面積」という言葉はあまり普段の生活で聞きなれないですよね。でも建築や不動産の世界ではすごく重要なんです。たとえば、バルコニーが建物の面積に入るかどうかは法律で決まっていて、それが法床面積の計算に影響します。だから、同じ家でも延床面積と法床面積で数字が違うことがあるんです。意外と知られていないけど、建物の広さを決める奥深いルールがあるんですね。