
トータルリターンと譲渡損益の違いとは?
皆さんは株や投資信託をしているとき、「トータルリターン」と「譲渡損益」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。簡単に言うと、この二つは投資の成果を表す数字ですが、それぞれ意味がちがいます。
トータルリターンは、投資から得られた「利益全体」のこと。つまり、株の値上がりだけでなく、その株からもらった配当金や分配金も含めた利益のことです。
一方、譲渡損益とは、株や投資信託を売った時の売買価格の差額で得た利益または損失のこと。配当金などは含まれません。
このように、トータルリターンは投資の全体的な成果を示しますが、譲渡損益は売却したときの「売値と買値の差」だけを見る数字です。
具体例を知ることで、投資成果を理解するポイントがより明確になりますよ。
トータルリターンと譲渡損益の違いを具体例で説明
例えば、ある株を1000円で買い、1年後に1100円で売りました。この時の譲渡損益は、1100円-1000円=100円の利益です。
しかし、その株が1年間に50円の配当金を出していたとします。
この配当金も含めて評価するのがトータルリターンであり、100円の売却利益+50円の配当金=150円の利益となります。
このように、譲渡損益だけを見ると100円の利益ですが、トータルリターンでは配当も加わり、実際にはもっと多くの利益があったことがわかります。
また、投資信託の場合も同様で、分配金の有無によってトータルリターンは変わります。
譲渡損益は売却時の取引だけが対象となるため、投資期間中の配当や分配金は計算に含まれていません。
トータルリターンと譲渡損益を表で比較
なぜトータルリターンを重視するのか?
トータルリターンを重視する理由は、投資から得られる利益は「値上がり益だけではない」からです。
例えば高配当株に投資すると、値上がりは少なくても配当金がたくさんもらえる場合があります。
反対に値上がりが期待できる銘柄は配当が少ないこともあるため、トータルリターンで全体の利益を確認することが大切です。
また、短期売買をしない長期投資の場合は、配当や分配金も重要な収入源になります。
トータルリターンで全ての利益を合算しないと、投資の効果を正しく判断しにくくなります。
さらに、企業の決算発表や経済環境によって配当が変わることもあるため、トータルリターンで投資全体の成果をチェックすると安心です。
まとめ:投資成果を正しく理解するには両方を知ることが大切
トータルリターンは、配当金や分配金も含む投資全体の利益で、
譲渡損益は売却時の売買価格差だけの利益です。
投資の成果を正しく理解するためには、両方の数字を把握することが重要です。
特に長期投資や配当重視の戦略ではトータルリターンで総合評価しましょう。
今回の解説を参考に、みなさんも自分の投資成果をより正確に確認して、安心して資産運用を続けてくださいね。
投資の話でよく出る「譲渡損益」って、実は売った時の利益だけを指していて、そこに配当金や分配金は含まれません。
配当も大事な収入源なのに、数字だけ見ると損してるように見えることもあるんです。
だから投資成果を総合的に見るなら「トータルリターン」をチェックした方が良いんですよ。
なんだか損得感が違っておもしろいですよね!
前の記事: « 評価差額と評価損益の違いをわかりやすく解説!