
株式譲渡所得と配当所得とは何か?
株式投資を始めると、よく耳にする「株式譲渡所得」と「配当所得」という言葉。株式譲渡所得は株を売ったときの利益、配当所得は株を持っているだけで得られる利益を指します。
例えば、あなたが1000円で買った株が1200円で売れた場合、差額の200円が株式譲渡所得です。
一方、会社が事業の利益の一部を株主に分けるときに支払うお金が配当金で、その金額が配当所得になります。
どちらも株式投資で得る重要な収入源ですが、その性質や税金の扱いに違いがあります。
ここでは、その特徴や違いをわかりやすく解説していきます。
株式譲渡所得と配当所得の計算方法と特徴
株式譲渡所得は売買時の差額がポイントで、計算方法は「売却価格-購入価格-手数料」になります。
たとえば、1000円で買った株を1200円で売り、売買にかかる手数料が50円の場合、譲渡所得は1200-1000-50=150円です。
この利益がプラスなら所得、マイナスなら損失になります。損した場合は確定申告で他の所得と相殺できることもあります。
配当所得は株を持っているだけで受け取るお金ですが、発生した配当金の額がそのまま所得となります。
例えば、1株あたり10円の配当が100株分支払われると、1000円が配当所得です。
これらの所得はどちらも税金の対象ですが、計算方法や扱いに違いがあります。
株式譲渡所得と配当所得の税金の違い
日本では、株式譲渡所得と配当所得の両方に対して20.315%の源泉徴収税(所得税と住民税が含まれる)がかかるのが一般的です。
しかし、税金の扱いや申告方法には違いがあり、以下のポイントが重要です。
- 株式譲渡所得:証券会社の特定口座を使えば、通常は税金が自動で差し引かれます。確定申告で損益通算や繰越控除が可能。
- 配当所得:配当控除が使え、確定申告で配当控除を受けることで税負担が軽くなる人もいる。
また、損失が出た株式譲渡所得は、翌年以降3年間繰り越せますが、配当所得には繰越控除はありません。
以下の表で簡単に比較してみましょう。
項目 | 株式譲渡所得 | 配当所得 |
---|---|---|
発生する場面 | 株を売却した時の利益 | 株を保有していると受け取れる配当金 |
課税方法 | 源泉徴収や確定申告による損益通算・繰越控除が可能 | 源泉徴収や確定申告で配当控除が使える場合あり |
税率 | 20.315% | 20.315% |
損失の扱い | 翌年以降3年間繰越可能 | 損失繰越なし |
まとめ:株式譲渡所得と配当所得の違いを知って賢く投資しよう
今回説明した通り、株式譲渡所得は株を売ったときの売買差益であり、配当所得は株を持つだけで得られる配当金のことです。
税金の計算や控除のルールも少し異なります。
これらの違いを理解することで、株式投資の利益をより正確に把握でき、税金対策もスムーズになります。
投資初心者の方は、まずそれぞれの所得の発生タイミングと税金の基本的な仕組みを覚えることをおすすめします。
賢く税金を管理して無理なく投資を楽しみましょう!
株式譲渡所得って、実は株を売った差額だけじゃなくて、売買手数料も引けるって知ってますか?例えば1000円の株を1200円で売っても、手数料が50円かかれば、利益は150円になるんです。これをうまく活用すると、税金を正しく計算できて得します。また、もし売って損をした場合、その損失も翌年以降の利益と相殺できるので、確定申告は忘れずにやるとお得ですよ。身近な株の取引の裏側って案外面白いんです!
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