
戸籍の附票とは?基本の意味と役割
戸籍の附票(こせきのふひょう)は、戸籍に記録された人の住所の履歴を示す書類です。
つまり、ある人がどの住所に住んでいたのかがわかるものです。
戸籍本体である戸籍謄本に住所の詳細はあまり書かれていないので、住所確認にはこの附票が必要な場合があります。
例えば転居の履歴を証明したり、住民票とは別に家庭的な住所の経緯を知るために使われることが多いです。
住所の履歴を示す公式な書類として、行政手続きで重要な役割を果たします。
戸籍の附票は戸籍の一部ですが、単独で請求してもらうことができ、コピーして転居の証明などで使います。
また、住んでいた場所が変わるたびに新しい附票が作られるので、古い住所も辿ることが可能です。
戸籍謄本とセットで利用する場面が多いですが、その情報の性質は異なります。
戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)とは何か?
戸籍謄本(こせきとうほん)は、その人の戸籍に登録されている家族全員の情報を丸ごと写し取った証明書です。
つまり、一つの戸籍に登録されている人の名前、生年月日、続柄などが全て分かります。
戸籍謄本は、転籍や相続・結婚などの法的手続きのときに必要な正式な証明書です。
戸籍の中身を丸ごと証明する書類で、家族構成の確認に使われます。
戸籍謄本は戸籍の全部の情報をまとめて写したものなので、個人単位の情報だけでなく、家族全体の情報も含まれます。
このため、婚姻関係や親子関係の確認、名義変更など、法律に関わる手続きでは必須の書類です。
戸籍の附票と戸籍謄本の違いを表で比較!
項目 | 戸籍の附票 | 戸籍謄本 |
---|---|---|
記載内容 | 住所の履歴(住所の変遷) 発行日時点の住所 | 戸籍に登録された家族全員の情報 (名前、生年月日、続柄など) |
用途 | 住所確認や転居履歴の証明 住民票とは別の住所履歴確認 | 婚姻や相続の法的手続き 家族関係証明 |
発行単位 | 個人単位 | 戸籍単位(家族全員) |
発行場所 | 戸籍を管理している市区町村役場 | 戸籍を管理している市区町村役場 |
名称の正式名称 | 戸籍の附票 | 戸籍全部事項証明書(通称・戸籍謄本) |
利用場面や取得方法のポイント
戸籍の附票も戸籍謄本もどちらも市区町村役場の窓口で申請して取得できます。
ただし、用途によってどちらが必要かは異なります。
例えば引っ越しの履歴を詳しく証明したい場合は附票を、家族構成の証明や婚姻手続きのためには謄本を使います。
また、郵送やオンライン申請ができる自治体も増えてきているので、役所のホームページで確認するのがおすすめです。
必要な書類や本人確認書類を準備し、手数料を支払って請求します。
どちらも正確な情報を証明する公的な書類で、使う目的に応じて選ぶことが大事です。
まとめると、戸籍の附票は個人の住所履歴を示し、戸籍謄本は家族全体の戸籍内容を示します。
目的にあわせて請求し、しっかり使い分けることが大切です。
「戸籍の附票」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、住所の“履歴書”のようなものです。ここに書かれている住所は、住民票と違って過去に住んでいた場所も記録されています。だから、役所が住んでいた場所の歴史を調べたいときに役立つんですよ。意外と便利な書類なので、引っ越しの証明が必要な時はぜひ知っておきたいですね。
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