
住民票とは何か?
住民票とは、住んでいる場所やそこに住む人の情報が市区町村の役所に登録されている正式な書類のことです。
例えば、名前や住所、生年月日などの基本的な情報が記されています。
日本に住んでいる人は必ず住民票を持つことが法律で決まっています。
役所で発行される公的な証明書で、住所を証明したいときによく使われます。
例えば、学校に入学するときや新しいアパートに引越したとき、運転免許証を作るときなどに必要になることが多いのです。
住民票はその住所に本当に住んでいることを証明するための書類です。
身分証明書とは何か?
身分証明書とは、自分がその人物であると証明できる書類の総称です。
たとえば、運転免許証やマイナンバーカード、パスポート、健康保険証などがこれにあたります。
身分証明書は本人確認をするためのもので、顔写真や生まれた日、名前が記載されています。
使い道は銀行で口座を作るときや大人が買い物をするときに年齢を証明したり、外国に行くときに本人であることを示すときに必要となります。
つまり「この人が本当の○○さんですよ」と証明するためのものです。
住民票と身分証明書の主な違い一覧表
ポイント | 住民票 | 身分証明書 |
---|---|---|
目的 | 住んでいる場所・住所の証明 | 本人確認のための証明 |
発行場所 | 市区町村の役所 | 主に運転免許センターや各機関 |
必要情報 | 住所・氏名・生年月日など | 顔写真・氏名・生年月日・住所など |
使用用途 | 住所証明書類や行政手続き | 本人確認や年齢確認に利用 |
写真の有無 | なし | 多くは写真付き |
住民票と身分証明書はどう使い分ける?
住民票は『住んでいる場所を証明』したいときに必要で、例えば学校の入学手続きや公共料金の契約のときに使います。
一方、身分証明書は『本人であることを証明』するものです。
運転免許証やパスポートなどは顔写真がついているので、本人かどうかがすぐにわかります。
たとえばコンビニでタバコを買うときに年齢確認で身分証明書を見せることがありますよね。
また、身分証明書はクレジットカードを作るときや銀行口座を開くときにも必要な場合があります。
したがって、『住所を証明したいときは住民票を、本人確認や年齢確認などの場合は身分証明書を』使い分けることが大切です。
住民票や身分証明書の取得方法・手続き
住民票は住んでいる市区町村の役所で申請して取得します。
必要なものは本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)や手数料です。
多くの場合、窓口で申請するとすぐに発行されます。また、コンビニで交付できる自治体も増えています。
身分証明書は、種類によって発行場所や方法が異なります。
たとえば運転免許証は公安委員会が発行し、運転免許試験場や警察署で申請します。
パスポートは外務省の窓口、健康保険証は勤務先や保険組合です。
それぞれの発行元で申請手続きを行う必要があります。
それぞれの書類には発行にかかる時間や手数料、条件などが違うため、必要な時に正しい窓口や方法で手続きをすることが大事です。
住民票は住所を証明するための大切な書類ですが、写真がないのが意外ですよね。だから、本人確認には向かず、身分証明書の役割は果たせないんです。逆に身分証明書の多くは写真付きで、本人をはっきり示すために使われます。この違い、一見すると小さなポイントですが、手続きをするときにとても重要なんですよね。こんな風に役割がきちんと分かれているのも日本の行政の特徴の一つと言えますね。