
住民基本台帳カードとは?
住民基本台帳カードは、住民票をもとに発行される個人向けのICカードです。主に本人確認のために使われるカードで、名前や住所、生年月日などの基本情報が記録されています。写真付きなので、身分証明書としても使えます。
このカードは2003年に導入され、市町村が発行しています。用途は行政サービスの利便性向上やオンラインでの本人認証に利用されることが想定されています。住民基本台帳カードは全国共通で利用可能で、パソコンから公的な手続きをオンラインで行うための「電子証明書」を搭載している場合もあります。
ただし、2021年3月末に新規発行が終了し、今はマイナンバーカードに切り替えられている地域も多いです。本人確認や行政サービスに役立つカードとして利用されましたが、今は新しいカードに移行しつつあります。
市民カードとは?
市民カードは、各自治体が独自に発行するサービスカードで、住民基本台帳カードとは別物です。
例えば、図書館の利用証や公営プールの入場証、バスの割引カードなど、地域のさまざまなサービスを受けるための共通カードとして活用されています。
市民カードは発行自治体によってカード名や機能が異なりますが、身分証明の役割は一般的に持ちません。つまり、住民基本台帳カードのように全国で認められる本人確認カードとしては使えないことが多いです。
また、カードに搭載される情報も地域サービスに紐づいているため、用途が限られていますが、地域住民の利便性を高めるために役立っています。地域限定の便利なサービス専用カードというイメージです。
住民基本台帳カードと市民カードの違いを一覧で整理
項目 | 住民基本台帳カード | 市民カード |
---|---|---|
発行元 | 市町村(全国共通) | 各自治体(地域限定) |
用途 | 本人確認・身分証明・電子証明書搭載可能 行政オンラインサービス利用 | 地域のサービス利用(図書館、公共施設など) |
有効範囲 | 全国 | 地域限定 |
写真付きICカード | 〇 | 自治体によるが多くは× |
公的身分証明書としての機能 | あり | なし |
現在の状況 | 新規発行終了・マイナンバーカードへ移行中 | 継続発行や更新あり(自治体による) |
まとめ
住民基本台帳カードと市民カードは見た目が似ていて混同されやすいですが、役割や使い方が全く異なるカードです。
住民基本台帳カードは全国で使える本人確認カードとしての役割が強く、行政サービスをオンラインで利用する際にも便利でした。しかし新しいマイナンバーカードに統合されているため、現在は発行が終了しています。
一方、市民カードは自治体ごとに発行されていて地域限定のサービス向けカードです。行政の本人確認には使えませんが、地域の施設利用やサービスで活用されている便利なカードです。
この二つの違いを理解して、どのカードがどんな場面で役立つのか、しっかり押さえておきましょう。
使い方やサービス内容に合わせて使い分けることがポイントです。
住民基本台帳カードが新規発行を終了し、今はマイナンバーカードに移行しているって知っていましたか?実はこのカード、新しいマイナンバーカードに比べて利用できるサービスが限られていたんです。でも当時は、オンラインで行政手続きができる先駆けとして貴重な存在でした。今も一部の地域で使われていますが、将来的にはマイナンバーカードに統合されていくんですよ。意外と知られていない歴史的なカードなんです。
前の記事: « 扶養控除申告書と確定申告の違いとは?わかりやすく解説!