
経費帳とは何か?基本をわかりやすく解説
会計や簿記の勉強を始めると、よく聞く用語の一つが経費帳です。経費帳は、会社やお店が使ったお金、つまり経費の支出を記録するための帳簿です。ここには、材料の購入費や交通費、光熱費など、さまざまな経費が日付や用途ごとに詳しく記載されます。
経費帳を付けることで、どれくらいお金を使っているのか、経費の内訳はどうなっているのかが一目でわかるようになります。また経費の証拠にもなるため、税金の計算や節税対策に大きく役立ちます。
たとえば電気代の支払い、文房具の購入、交通費の支払いなど一件一件を記録していくので、毎月の支出管理がしやすくなるのです。つまり経費帳は、実際に会社が現金や口座から支払った『出費の記録』と考えてもいいでしょう。
買掛帳とは?仕入先とのお金のやりとりを管理する帳簿
一方で買掛帳とは、まだ支払いが終わっていない商品の購入代金やサービス料金を管理するための帳簿です。つまり会社が取引先や仕入先から商品を買ったけど、まだ支払いをしていないお金(買掛金)をまとめて記録したものです。
普通は取引先から商品を受け取り、後からまとめて代金を支払うことがあります。その場合、その未払い分のお金の管理が必要になります。それをするために買掛帳を使います。
買掛帳に記録することで、今どのくらい支払うべきお金があるのかがはっきり分かり、取引先とのトラブル防止や資金計画が立てやすくなるというメリットがあります。
経費帳と買掛帳の違いを表で比較!見やすくまとめました
ここまでの説明をもとに、なかなか混同しやすい経費帳と買掛帳の違いを表でまとめてわかりやすく比較してみました。
項目 | 経費帳 | 買掛帳 |
---|---|---|
記録する内容 | 会社の出費として支払った経費全般 | 仕入先からの商品購入代金などの未払い金 |
目的 | 日々の支出管理と経費の把握 | 未払いの買掛金の管理と支払い予定の把握 |
支払い状況 | 支払い済みのお金を記録 | まだ支払っていない金額を記録 |
記帳タイミング | お金を使った時点で記録 | 商品を受け取って請求書が届いた時に記録 |
主な用途 | 経費の証拠や税申告に使う | 支払い管理や資金計画に使う |
この表からわかるように、経費帳は支払い済みのお金の履歴を管理し、買掛帳は支払い予定のお金を管理する役割の違いがあります。
どちらも会社の会計では重要な帳簿なので、帳簿をつける際は目的や記帳内容の違いをしっかり理解しましょう。
まとめ:経費帳と買掛帳の役割と違いを正しく理解して帳簿管理を効率化
今回は経費帳と買掛帳の違いについて解説しました。
経費帳は、実際に会社が使ったお金・経費を記録し、支出の履歴と用途を管理する帳簿です。
買掛帳は、仕入先や取引先から受け取った商品代金などまだ支払っていないお金を管理し、未払いの金額や支払い予定を把握するための帳簿でした。
<ポイント>
- 経費帳は出費の記録、買掛帳は未払い金の管理
- 支払い済みか未払いかで使い分ける
- 正しく使い分けることで資金管理や税務対策がスムーズになる
日々の経理作業が苦手な方も、まずはこの二つの帳簿の違いを押さえておけば、間違わずに帳簿を作成できます。
経費帳と買掛帳を正しく理解して、会社や自分の事業の会計管理をもっとスムーズにしてみてくださいね!
「買掛帳」という言葉は、実は「掛け取引」の未払い分を管理する帳簿のことを指します。実は現代の取引では、後払いが主流なので買掛帳がとても重要です。ちなみに、売掛帳は売上の後払い金を管理するもの。掛け取引は信用取引でもあり、会社の資金計画を立てる上で欠かせない仕組みですよ。