
構造体と配列の基本的な違いとは?
プログラミングを学び始めると、「構造体」と「配列」という言葉によく出会います。
この二つはデータをまとめて扱うための便利な方法ですが、使い方や目的は大きく違います。
まずはそれぞれの基本を理解しましょう。
配列は、同じ種類のデータをたくさんまとめて扱うための箱のようなものです。例えば、10個の整数を保存したいときに使います。
番号(インデックス)を使って、それぞれのデータにアクセスします。
構造体は、複数の異なる種類のデータをひとまとめにするための仕組みです。
例えば、人の名前(文字列)、年齢(整数)、身長(小数点数)を一つのまとまりとして扱えます。
これにより複数の情報を分かりやすく管理できるのです。
構造体と配列の特徴を比較する
構造体と配列は、それぞれどんな特徴があるのかを項目 構造体 配列 データの種類 異なる型のデータをまとめられる 同じ型のデータだけをまとめる アクセス方法 名前(フィールド名)でアクセス 番号(インデックス)でアクセス データの数 ひとまとまりとして1つ 複数の同じ型の要素を扱う 利用例 1人の情報をまとめる時など 多数のデータを順番に管理する時
これを知ることで、どんな場面でどちらを使うのかがわかるようになります。
プログラミングでの使い方の違いを具体例で解説
実際のプログラムで構造体と配列はどのように使われるのでしょうか?
例えばC言語のコード例で考えてみましょう。
【配列の例】
int scores[5] = {80, 90, 75, 88, 95};
これは5つの整数の点数をまとめて保存しています。
番号0~4を使って順番にアクセスします。
【構造体の例】
struct Person {
char name[20];
int age;
float height;
};
struct Person p1 = {"山田太郎", 16, 165.5};
このように名前、年齢、身長を一つにまとめて管理。
さらに配列と組み合わせることも多いです。
例えば、Person型の配列を作ることで複数人の情報を管理できます。
struct Person people[3];などです。
まとめると、
・配列は同じ型のデータ集合
・構造体は異なる型の情報をまとめられる
・両方を組み合わせるとより便利な管理ができる
プログラミングの基礎としてぜひ覚えておきましょう。
構造体という言葉を聞くと難しそうに感じますが、実はとても身近なものです。例えば「人」の情報をまとめるとき、名前だけでなく年齢や身長も一緒に扱いたいですよね。これをバラバラの変数で管理すると数が増えて面倒になりますが、構造体を使うと一つのグループにまとめられて管理が楽になるんです。プログラミングを覚えるときに、データのまとまりを意識すると理解が深まりますよ。
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