
dpiとピクセルの違いってなに?
デジタル画像や印刷物を扱うときによく聞く言葉に「dpi」と「ピクセル」があります。
でも、この二つの違いをはっきり説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか?
この文章では、dpiとピクセルがそれぞれ何を意味しているのか、どう違うのかを中学生にもわかりやすく説明します。
ピクセルとは画像を構成する小さな点(ドット)のことで、デジタル画面上の「点の数」を表します。
画像の大きさは「横に何ピクセル、縦に何ピクセルあるか」で決まります。
一方、dpi(Dots Per Inch)は、主に印刷の世界で使われる単位で、1インチ(約2.54cm)あたりにどれだけ細かい点をプリントできるかを表しています。
簡単に言うと、ピクセルはデジタル画像の「点の数」、dpiは印刷時の「点の密度」なのです。
この違いをしっかり理解すると、パソコンやスマホで見る画像と印刷した画像がなぜ同じ見た目にならないのかもわかるようになります。
ピクセルとは?デジタル画像の基本単位
ピクセル(pixel)は「picture element」の略で、デジタル画像の基本的な単位です。
パソコンやスマホの画面に映る画像は、無数のピクセルが四角いマス目のように並んだものと考えられます。
それぞれのピクセルには色の情報があり、たくさん集まることで美しい画像を作り出しています。
例えば、スマホの画面サイズが1080×1920ピクセルの場合、横に1080個、縦に1920個のピクセルが並んでいることになります。
この数字が大きければ大きいほど、より細かく繊細な画像が表示されるということです。
しかし、ピクセルだけでは実際のサイズや印刷の質感はわかりません。
なぜなら、ピクセルはあくまで点の数であり、それがどのくらいの大きさで表示されるかは別の問題だからです。
まとめると、ピクセル数は画像の解像度やサイズを示す指標であり、画質の良さに関係しますが単位ではありません。
dpiとは?印刷物で大切な解像度の単位
dpiは「Dots Per Inch」の略で、日本語では「インチあたりの点数」を意味します。
印刷するときに1インチ(約2.54センチメートル)の中にどれだけ細かな点を並べられるかを表し、数値が大きいほど細かい印刷が可能になります。
例えば、300dpiの印刷物は、1インチの中に300個の点があるため、とても鮮明で美しい写真の印刷ができます。
一方、72dpiだと点の数が少なく粗い印象になるため、主にパソコンの画面表示用に使われることが多いです。
大切なのは、dpiは画面のピクセルとは違い、印刷時に画質を決める「密度」ということです。
同じピクセル数の画像でも、dpiによって印刷のサイズや細かさが変わります。
この違いは、画像を印刷するときに特に重要です。
dpiとピクセルの関係とまとめ
ここでdpiとピクセルの関係をまとめると以下の通りです。
用語 | 意味 | 使う場面 | 単位の種類 |
---|---|---|---|
ピクセル (pixel) | 画像を構成する小さな点の数 解像度やサイズの基準 | デジタル画像や画面表示 | 単位ではなく点の数 |
dpi (Dots Per Inch) | 1インチあたりの印刷ドットの数 印刷の解像度指標 | 印刷物の品質測定 | 点/インチ(密度の単位) |