光の強さとは何か？
まず最初に光の強さとは何かを理解しましょう。光の強さは、物理的に言うと光源が発する光のエネルギーの量を表しています。これを専門的には光度（こうど）や光束（こうそく）と呼びます。光度は光源から出る光の量、光束はその光がどれだけのエネルギーを持っているかを示す指標です。
物理学的に光の強さは、単位はカンデラ（cd）やルーメン（lm）で表され、これは光源の性能を数値化したものになります。つまり、数値が大きければそれだけ多くの光を放っているということです。
身近な例で言うと、スマホのライトや懐中電灯の強さが異なるのはこの光の強さが違うためです。
明るさとは？
次に明るさについて説明します。明るさは私たちが実際に感じる光の見え方のことです。これは目にどれだけの光が届き、それをどのように感じるかによって決まります。
光の強さが同じでも、光が届く距離や光の当たり方、環境によって明るさは変わってきます。たとえば、遠くにある街灯は強い光を出しているのに、遠くなので明るく感じにくいですよね。
つまり、明るさは主観的な感覚も入っているため、光の強さとは少し違うものです。明るさは単位でいうとルクス（lx）で表され、これは照らされる面に当たる光の量を示します。
光の強さと明るさの違いをまとめた表
| 項目 | 意味 | 単位 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 光の強さ | 光源が出す光の量やエネルギー | カンデラ(cd)、ルーメン(lm) | 物理的に数値で表せる |
| 明るさ | 私たちが目で感じる光の見え方 | ルクス(lx) | 距離や環境により変わる主観的感覚も含む |
光の強さと明るさの関係
光の強さと明るさは切り離せない関係にありますが、それぞれ独立した概念です。
たとえば、強い光（光の強さが大きい）ほど明るく感じる傾向はありますが、距離が遠くなれば明るさは弱く感じます。
これは光の強さは一定でも、距離の2乗に応じて明るさは減少するからです（光の逆二乗則）。
このため、部屋の電気が明るくても遠くから離れると暗く感じるのは当然のことなんです。
まとめ：違いを理解すると生活に役立つ！
光の強さは光源そのものの性能を示し、数値で表せる客観的なものです。一方、明るさは私たちが感じる光の見え方であり、距離や環境により変わります。
この違いを知ることで、照明の選び方や部屋の明るさの調整、節電などに役立てられます。
また、物理を勉強する際にもこの違いは基本なので、ぜひ覚えておきましょう！
ぜひ日常で光を感じるときに、この違いを思い出してみてください。
「光の逆二乗則」って言葉、聞いたことありますか？これは光の強さが同じでも、光が届く距離が2倍になると明るさは1/4になるという面白い法則なんです。
たとえば、懐中電灯を近づけると明るくなり、遠ざけると急に暗く感じますよね。これは物理の世界でとても大切なルールで、光だけでなく音や電波にも似た法則があるんです。
日常生活では意識しにくいけど、これを知ると照明の配置や使い方が賢くなるかもしれませんよ！
前の記事： « 拡散光と散乱光の違いとは？光の性質をやさしく解説！
科学の人気記事
