
発動発電機と発電機の基本的な違いとは?
まずは「発動発電機」と「発電機」という言葉の意味をしっかり理解しましょう。
発電機とは、電気を生み出す装置全般を指します。電気を作る仕組みが様々で、水力や風力、火力、さらにはバッテリーと繋いで発電するものまで含みます。
一方発動発電機は、その中でもエンジン(内燃機関)を動力源として電力を生み出す機械のことです。発動発電機は、いわば『エンジン搭載型の発電機』とも言えます。
要するに、すべての発動発電機は発電機ですが、すべての発電機が発動発電機とは限らないのです。
ここで簡単な例を挙げると、家庭用の太陽光発電システムは発電機ですが、発動発電機ではありません。反対に、ガソリンや軽油を燃料として動くエンジンが内蔵された発電機が「発動発電機」です。
発動発電機の特徴と使われる場面
発動発電機は、エンジンで発電機を動かす機械なので、燃料があれば電源が無い場所でも電気を作り出せます。
災害時の非常用電源として使われることも多いです。例えば、停電した時に、緊急で電気を確保したい病院や工場などで活用されています。
他にも工事現場やイベント会場など、電力が不足または供給されていない場所で大活躍します。
サイズも様々で、持ち運びができる小型のものから、大型の発電機まであります。
ただし、燃料を使うため騒音や排気ガスが発生し、屋内での使用には注意が必要です。
一般的な発電機の種類と違いのまとめ
発電機は機械の種類や発電方式によって様々な種類があります。
種類 | 動力 | 使用例 | 特徴 |
---|---|---|---|
発動発電機 | エンジン(ガソリン・軽油) | 災害時、工事現場、イベント | 持ち運びしやすいが騒音あり、燃料必要 |
水力発電機 | 水力 | ダムや河川の発電所 | 再生可能エネルギー、安定した電力供給 |
風力発電機 | 風力 | 風力発電所 | 再生可能エネルギー、風に依存 |
太陽光発電機 | 太陽光 | 住宅や企業の屋根 | クリーンエネルギー、天候に左右される |
このように、「発動発電機」と「発電機」は名前が似ていますが、動力源や利用場面が大きく違います。
「発動発電機」はエンジン搭載で燃料を使う発電機のことであり、主に移動できる非常用電源として利用され、「発電機」はそれを含むもっと広い意味の電気を生み出す装置全般を指します。
ところで、「発動発電機」の語源である「発動機」という言葉はご存じですか?発動機とはエンジンの古い呼び名で、主にガソリンや軽油を使う内燃機関のことです。
昔は、様々な農機具や工業機械にこの発動機が使われ、その発動機に発電機を組み合わせたものが「発動発電機」と呼ばれるようになりました。
つまり、「発動発電機」の名称にはエンジン部分の歴史や動きが込められているわけです。言葉の成り立ちを知ると、機械の働きや名称の意味がもっと楽しく理解できますね。
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