建築確認申請書と建築確認通知書の違いとは？
建築を始めるときに必要な「建築確認申請書」と「建築確認通知書」という書類を聞いたことはありますか？この2つは名前が似ているので混乱しやすいですが、役割や内容が全く違う重要な書類です。
簡単に言うと、建築確認申請書は建築の許可を申請するための書類で、建築確認通知書はその許可が下りたことを示す書類です。では、それぞれの詳細をもっとわかりやすく説明していきましょう。
建築確認申請書とは？
建築確認申請書は、建物を建てる前にその設計が法律や条例に合っているかどうかを役所に申請するための書類です。
例えば、家を建てるときには建物の大きさや高さ、防火の対策などが法律に合っているかをチェックされます。
この申請書には建物の図面や設計書、土地の情報などが含まれていて、建築主または設計者が作成し、建築確認を担当する行政機関に提出します。
建築を始める前にこの申請書を提出して、役所が問題ないと判断すれば許可が出るのです。
建築確認通知書とは？
建築確認通知書は、建築確認申請書を提出した後、役所が内容を審査し、建築の条件に適合していると認めた際に発行される許可証のような書類です。
この通知書をもらうことで、正式に建築工事を始めても良いと認められた証になります。
もし申請内容に問題があれば、通知書の代わりに修正や補足を求める通知が届くこともあります。
建築確認通知書は、工事をする上で大切な書類なので、原則として工事現場に掲示しなければなりません。
建築確認申請書と通知書の違いを表で比較しよう
| 書類名 | 役割 | 作成・提出者 | 発行者 | 内容 | 意味 |
|---|---|---|---|---|---|
| 建築確認申請書 | 建築の許可を求める申請 | 建築主または設計者 | なし（提出先は行政機関） | 建物の設計図や計画 | 建築開始のための審査依頼 |
| 建築確認通知書 | 建築の許可証明書 | 役所などの行政機関 | 行政機関 | 審査合格の証明内容 | 建築工事の開始許可 |
まとめ
今回説明したように、建築確認申請書と建築確認通知書はセットで考える必要がある重要な書類です。
建築確認申請書は建物の設計を許可してもらうために申請するものであり、
建築確認通知書はその申請が合格したことを示し、工事を始めてよいという証明書という違いがあります。
これらを正しく理解することは、安全かつ法律に沿った建築を進めるために不可欠です。
建築を考えている人はぜひ覚えておきましょう。
『建築確認通知書』って、ただの許可証と思われがちですが、実は建築現場での掲示が法律で義務づけられているんです。これは、近隣住民や関係者に『ちゃんと許可が下りている工事ですよ』と示すため。
だからもし建築現場で通知書が見当たらなければ、『あれ？許可取ってるのかな？』と疑われることもあるんですよ。身近なところにも安心の証しがしっかりあるんですね。
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