
親知らずと顎関節症とは?基本の違いを知ろう
親知らずと顎関節症は、どちらも口周りの悩みですが、実は原因や症状、対処方法が大きく異なります。
まず、親知らずは、歯の一種で、奥の一番後ろに生える第三大臼歯のことです。一般的に10代後半から20代初めにかけて生えてきます。
一方、顎関節症(がくかんせつしょう)は、顎の関節や周りの筋肉に問題が起こる病気で、口が開けにくくなったり、顎が痛んだり音がしたりすることが特徴です。
このように親知らずは歯の問題で、顎関節症は関節の問題という違いがあります。
親知らずの症状と原因
親知らずは正常にまっすぐ生えれば問題ありませんが、多くの場合は歯茎の中で斜めに生えたり部分的にしか出てこなかったりします。
その結果、痛みや腫れ、炎症を引き起こしやすく、隣の歯を圧迫したり、虫歯や歯周病の原因にもなりやすいです。
原因は歯が並ぶスペースの不足や、きちんと歯肉を突き破って生えられないことです。
対処法としては、痛みが強い場合は抜歯が推奨されることが多いです。
ただし、問題がなければ無理に抜かなくてもよい場合もあります。
顎関節症の症状と原因
顎関節症の主な症状には、顎の痛み、開口障害(口が開けにくい)、関節音(カクカク音がする)などがあります。
原因はストレスや噛み合わせの問題、歯ぎしりや食いしばりが多く、また姿勢の悪さや筋肉の疲れも影響します。
顎関節症は筋肉のこりや関節の動きの悪さが中心のため、軽い場合はマッサージや生活習慣の見直しで改善します。
重い場合は歯科での装具療法や薬物治療が行われることもあります。
親知らずと顎関節症の違いを表でわかりやすく比較!
項目 | 親知らず | 顎関節症 |
---|---|---|
部位 | 奥歯の一種、歯 | 顎の関節と周辺の筋肉 |
主な原因 | 歯の生え方の異常、スペース不足 | ストレス、噛み合わせ、筋肉疲労 |
症状 | 痛み、腫れ、炎症、虫歯のリスク | 顎の痛み、口が開けにくい、関節の音 |
治療法 | 抜歯、炎症対策 | 生活習慣改善、マッサージ、装具治療 |
発症年齢 | 10代後半~20代初め | 全年齢可能、特に若年から中年に多い |
まとめ:自分の症状にあった対処をしよう
親知らずと顎関節症は口回りの違った問題です。
痛みや違和感がある場合は自己判断をせず歯科医に相談することが大切です。
親知らずが原因なら抜歯やクリーニングで改善できることが多いですし、顎関節症なら普段の生活習慣や噛み癖を見直すことが必要です。
それぞれの違いを理解して、正しい対処をして健康な口腔環境を保ちましょう。
親知らずと聞くと、よく“抜かないとダメな厄介な歯”と思われがちですが、実はすべての親知らずが悪さをするわけではありません。生え方が正常なら、抜かずに問題なく使えることも多いんです。逆に親知らずが痛いとき、顎関節症かも?と思う人もいますが、それぞれ原因も違うので症状をしっかり確認することが重要ですよ。
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