
ATX3.0電源の基本とは何か?
パソコンの電源ユニットは、コンピュータの心臓部といえる重要なパーツです。
ATX3.0は、2022年に登場した新しい電源規格で、以前のATX規格と比べて大きく改良されています。
基本的には電源がコンピューター各パーツに安定した電力を供給することが大事ですが、ATX3.0では特に高効率や最新のパーツに合わせた接続端子の改善が行われています。
簡単に言えば、ATX3.0電源は最新のCPUやグラフィックカードが要求する電力をより安定して、安全に渡せるようになっているのです。
旧ATX規格との主な違い
では、旧型のATX電源とATX3.0には具体的にどんな違いがあるのでしょうか?
旧型は主に「ATX12V」と呼ばれる仕様で、PCパーツの電力需要が今ほど高くなかったため、電力供給もそれに合わせたスペックでした。
ATX3.0の特徴としては、最新のパーツに対応した「12V HPWRコネクター」と呼ばれる新しい電源コネクターの採用が挙げられます。これは最近のグラフィックカードが60A(アンペア)を超える大電力を必要とするため、ケーブル配線が強化され、それに対応した安全性向上が実現されています。
また、電源の保護機能もずっと強化され、過電流や過電圧、短絡(ショート)からパソコンを守ります。さらに、電力変換効率の向上により、無駄なエネルギー消費が減り、環境にも優しくなっています。
ATX3.0電源の選び方のポイント
ATX3.0の電源を選ぶときは、いくつかのポイントに注意しましょう。
まずは出力ワット数。使うパソコンのパーツ、特にCPUやグラフィックカードの消費電力に合わせた容量の電源を選びましょう。
次にケーブルの種類と本数です。ATX3.0では新しい12V HPWRコネクターが付いているか確認し、自分のパーツと互換性があるかチェックしましょう。
さらに80 PLUS認証という効率の良さを示す評価を見て、できれば高効率のゴールドやプラチナクラスを選ぶと良いです。
ポイント | 内容 |
---|---|
出力ワット数 | 使用パーツに合わせる。余裕を持たせるのが安全。 |
コネクター種類 | 12V HPWRコネクターの有無を必ず確認。 |
80 PLUS認証 | 高効率で環境に優しい電源を選ぶ。 |
最後に将来のアップグレードも考慮して、最新のATX3.0対応電源を選ぶことで長く安心して使うことができます。
ATX3.0電源で注目すべきは、新しく採用された「12V HPWRコネクター」です。これはグラフィックカード用に開発された特別なケーブルで、最大600Wまでの電力を一つのケーブルで安全に供給できます。実はこの高電流対応ケーブル、単にパワフルなだけでなく、安全性を大幅にアップさせてくれる重要な役割を持っています。なぜならこれまでは複数のケーブルを束ねて電力を供給していたため、不安定だった部分をこの一本化で改善しているのです。見た目もシンプルで配線もスッキリするので、最新のPC環境に特におすすめですよ!
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