
起訴と逮捕の違いとは?中学生でもわかる基本の説明
ニュースやドラマでよく聞く「逮捕」と「起訴」。これらはどちらも犯罪に関係していますが、意味も役割もまったく違います。
逮捕とは、警察が犯罪の疑いがある人を身柄を拘束(とらえる)することを言います。これは事件が発生して、警察が調べている段階です。逮捕は犯人かもしれない人を警察署へ連れていき、取り調べや証拠集めをするための手続きです。
一方、起訴とは、検察官が裁判で裁くために正式に裁判所に事件を送ることです。逮捕後、警察や検察が事件を調べ、裁判にかける必要があると判断した場合に起訴します。つまり、裁判が始まるスタートラインのことです。
逮捕の仕組みと目的
逮捕は、警察や検察官が行う法的な手続きで、被疑者(事件を起こした可能性がある人)の身体を拘束して身柄を確保する行動です。
例えば、事件現場で犯人らしい人が見つかれば、その人を逮捕します。しかし、逮捕するためには法律的な条件があります。
・犯罪の疑いが十分にあること(証拠や状況から)
・緊急を要し、逃げる恐れや証拠隠滅のおそれがあること
逮捕は主に捜査のための身柄確保です。逮捕されてから最大72時間以内に検察に送致され、その後さらに裁判をするかどうかを判断されます。
起訴の意味と裁判への進展
一方、起訴は警察ではなく検察官が決めることです。逮捕や調査で集めた証拠をもとに、裁判でその人を裁くのに十分な証拠があるかどうかを判断します。
起訴されると、裁判所で裁判が始まり、その人が犯罪を行ったかどうかを公平に判断する場になります。逆に証拠が不十分な場合は起訴されず、釈放されるケースもあります。
起訴には
・起訴猶予(あるけれど裁判をしないこと)
・正式起訴(裁判前提)
があります。
つまり起訴は法的に裁判へと移る重要なステップだと覚えておきましょう。
逮捕と起訴の違いのまとめ表
項目 | 逮捕 | 起訴 |
---|---|---|
行う人 | 警察・検察官 | 検察官 |
意味 | 疑わしい人を身体的に拘束 | 裁判で裁くため正式に送り出す |
目的 | 捜査・証拠集めのため | 裁判開始のため |
処理タイミング | 事件発見後すぐ | 逮捕や捜査後、証拠に基づき |
拘束の有無 | 身体的拘束あり | 法律的に裁判対象になる |
なぜ違いを知ることが大切か?
逮捕と起訴は似ている言葉ですが、まったく別の意味を持っています。
ニュースで「逮捕された」「起訴された」と聞いて混同しがちですが、逮捕は犯人扱いされる前段階、起訴は裁判が始まることを示しています。
これを正しく理解しておくと、報道や身近なトラブルを見たときに情報の意味を正確につかむ力がつきます。安心して法律の知識を身につけましょう!
逮捕ってニュースでよく聞くけど、実はすぐに犯人と決まったわけじゃないんですよ。逮捕はあくまで捜査の途中で「ちょっとここにいてね」という状態なんです。
だから逮捕されても、それだけで罪が確定するわけじゃなくて、あとで調べて罪が認められないと起訴されないこともあるんです。ドラマのように逮捕=犯罪者とは限らない、と覚えておくと少し安心ですよね。
こんな豆知識があると、ニュースを見たときの理解も深まるかもしれませんね!
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