
SMTPとESMTPとは何か?
メールを送る仕組みの中でよく使われる言葉にSMTPとESMTPがあります。どちらもメールを他のコンピューターに送るための通信プロトコルですが、実は少し違いがあります。
SMTPはSimple Mail Transfer Protocolの略で、電子メールを送信するための基本的なルールが決められているプロトコルです。その一方で、ESMTPはExtended SMTPの略で、SMTPの機能を拡張したものとなっています。
どちらもメールを安全かつスムーズにやりとりするための大事な仕組みなので、これから詳しく見ていきましょう。
SMTPの基本的な特徴
最初に作られたSMTPは、1970年代に電子メールの送信を簡単にするために作られました。
主な特徴は以下の通りです。
- メールを送信するための基本的な手順を定めている
- 送信の確実性を保証する
- 認証や暗号化の機能はない
つまり、SMTPはメールを送るための共通言語のようなものでしたが、安全性や機能としては少し物足りない部分があったのです。
ESMTPがSMTPよりすぐれているポイント
そこでSMTPの欠点を補うために登場したのがESMTPです。ESMTPはSMTPの拡張版で、1995年頃にRFC 1869で標準化されました。
ESMTPの特徴は以下のようにまとめられます。
- 追加機能によりメールの認証や暗号化に対応
- 送信時に添付ファイルを含む大きなサイズのデータを扱える
- メール送信時のトラブルを減らす拡張コマンドの実装
これにより、現代のメールサービスで必要になる安全な送信や多機能なやりとりが可能となったのです。
SMTPとESMTPの違いを表で比較
上の表を見ると、ESMTPはSMTPの自然な進化系であることがよくわかります。安全で便利なメール送信のためには欠かせないプロトコルなのです。
ピックアップ解説
メールに詳しい人はよく『ESMTP』という言葉を聞きますが、実はこれは『SMTP』の進化版だということをご存知でしょうか?
SMTPはかなり昔に作られた基本のルールで、それに新しい機能や安全性を加えたのがESMTPなんです。実は、今みんなが普通に使っているメールのほとんどは、ESMTPを利用してやりとりされているので、普段意識していなくてもESMTPの恩恵を受けているんですよ。
たとえば、メールの暗号化や大きなファイルの添付ができるのもESMTPのおかげです。こんな身近な技術も知るとちょっと面白いですよね!
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