
IPプロトコル番号とは何か?
インターネットやネットワークでデータを送るときに使われる「IPプロトコル番号」は、データの種類を示す数字です。
例えば、メールやウェブ、動画配信など、さまざまなデータがネット上を流れていますが、これを正しく届けるために、データがどんなプロトコルで送られているかを示す役割を持っています。
IPプロトコル番号はIPパケットの中で指定される数字で、例えばTCPは「6」、UDPは「17」などの番号が決まっています。
これにより、通信機器はどのプロトコルで処理すればいいか判断できるんです。
IPプロトコル番号は機械同士が会話するときのルールの「種類」を表しているとイメージしてください。
だから、ネットワークの大事な基礎となる情報のひとつと言えます。
ポート番号とは何か?
一方で、「ポート番号」は、同じコンピュータ内で動いている複数のアプリケーションやサービスの通信先を区別する番号です。
インターネットの世界では、1つのIPアドレスに対して多くのサービスが動いています。例えば、ウェブサーバー、メールサーバー、ゲームサーバーなど。
このときに、どのサービスにデータを届けるか分けるためにポート番号が使われます。
ポート番号は0~65535の番号があり、よく知られている「ウェブは80番、メールは25番」などの決まりもあります。
つまり、ポート番号は「住んでいるマンションの部屋番号」のようなもので、1つの家(IPアドレス)の中で誰に届けるかを決めています。
こうして、一台のパソコンで複数の通信が同時にできるようになっているんです。
IPプロトコル番号とポート番号の違いをまとめると?
ここまででわかったように、IPプロトコル番号とポート番号は、それぞれ役割が全く違う重要な情報です。
それをわかりやすく表にまとめてみましょう。
項目 | IPプロトコル番号 | ポート番号 |
---|---|---|
意味 | 通信で使うプロトコルの種類を示す番号 | 通信を受けるアプリやサービスを指定する番号 |
例 | TCPは6、UDPは17 | HTTPは80、HTTPSは443、SMTP(メール)は25 |
範囲 | 0~255の範囲で割り当てられる | 0~65535の番号 |
役割 | データの種類を示す | 送る相手(アプリやサービス)を区別する |
場所 | IPパケットのヘッダ情報の一部 | TCP/UDPヘッダの一部 |
こうして見ると、IPプロトコル番号は“通信のルールそのもの”を示す番号で、ポート番号は“同じルールの中での住所”のような役割を持っています。
この二つが合わさって私たちが普段使うネットのサービスが正しく動いているんですね。
ネットワークのしくみは少し難しいですが、こうした番号の役割を理解すると仕組みが見えてきます。
ぜひぜひ覚えておきましょう!
ポート番号って、実は意外と身近なものなんですよ。
例えば、あなたがゲームを友達とオンラインで遊ぶとき、同じパソコンの中でたくさんのゲームやアプリが一緒に動いています。
それぞれが違うポート番号を使って通信しているので、混ざらずにちゃんとデータが届くんです。
つまり、ポート番号はネットの世界の“部屋番号”みたいなもので、正しい場所に情報を届けるためには欠かせない存在なんですね。
だから、ゲーム会社やサービスの開発者はポート番号を決めるのにすごく気を使っているんですよ。