
HTTPSとTCPは何が違うの?基本からわかりやすく解説
インターネットを使うときによく目にする言葉に、「HTTPS」と「TCP」があります。この2つはどちらもネット通信の仕組みと関係がありますが、実は全く違う役割を持っています。
TCPはデータを正確に送るための仕組みで、HTTPSは安全にウェブサイトを見るための仕組みだとイメージするとわかりやすいです。
ネット通信ではいくつものルールや技術が組み合わさって動いています。TCPはその中でも基本的なデータの送り方を決めているもので、すべてのインターネット通信に使われています。
一方、HTTPSはTCPの上に成り立っている技術の一つで、ウェブサイトにアクセスするときに、データが盗み見されたり、改ざんされないように守る役割を持っています。
つまり、TCPがデータを届ける方法で、HTTPSがそのデータを安全に届けるための仕組みだと覚えましょう。
TCPの役割と特徴を詳しく見てみよう
TCP(Transmission Control Protocol)は、インターネット上でデータを信頼性高く届けるためのルールです。
例えば、あなたがインターネットでメールを送ったり、動画を見たりするとき、データは細かく分かれて送られます。このときTCPは、送ったデータがすべて届いているかをチェックしたり、もし途中でデータがなくなったり壊れたりしたら、再送信をお願いしたりします。
さらに、順番もちゃんと守ってデータを並べます。これがないと、動画の映像や音声がバラバラになってしまうんです。
TCPはこのように「間違いやトラブルがあっても正しく直す」ことができるため、インターネット通信で大切な役割を果たしています。
表にTCPの特徴をまとめました。特徴 説明 信頼性 データが正しく届くよう確認し、間違いがあれば修正 順序保証 データの順番を守って届ける 再送機能 届かないデータは再度送る 全ての通信で利用 ウェブやメールなどあらゆるネットサービスの土台
HTTPSの仕組みとTCPとの関係を解説
HTTPS(HyperText Transfer Protocol Secure)は、ウェブサイトをより安全に見るための通信方式です。HTTPという一般的なウェブのルールに、暗号化技術を加えたものと思ってください。
例えば、インターネットで買い物をするとき、名前や住所、クレジットカード番号などを入力します。HTTPSが使われていると、これらの個人情報は暗号化されて送られるので、悪い人に盗み見されにくくなります。
実は、HTTPSはTCPの仕組みを使って通信しています。つまり、TCPによってデータは安全に確実に繰り返し伝わり、その上でHTTPSがデータの中身を暗号化して守っているのです。
HTTPSの特徴も表にまとめてみました。
特徴 | 説明 |
---|---|
暗号化 | 通信内容が第三者に読まれないようにする |
認証 | 本物のウェブサイトか証明する |
データ改ざん防止 | 途中でデータが変更されないように守る |
TCPの上で動作 | 信頼性のある通信の上に成り立つ |
HTTPSとTCPの違いをまとめると?
最後に両者の違いをわかりやすくまとめてみます。
- TCPはデータを確実に届ける技術で、インターネット通信の土台です。
- HTTPSはその上に成り立ち、通信内容を暗号化して安全にする仕組みです。
- つまりTCPなしではHTTPSも動かず、HTTPSはTCPの技術を利用しています。
見た目は似ているようで全く違う役割なので、混乱せずそれぞれの違いを理解しておくと、ネット通信の仕組みがよくわかります。
これからのインターネット生活で安心・安全に使うためにも、まずはこの基本を押さえておきましょう!
TCPはインターネットの通信で「確実にデータを届ける」ための重要な仕組みですが、実はその働きはけっこう地味です。パソコン同士が会話するために、データが届いたかどうか確認したり、届かなければもう一度送ったり……。おかげで動画が途中で止まったり、文字が欠けたりしないんですよ。だから、普段はあまり意識しませんが、TCPがあるからこそネットがスムーズに使えるんですね。
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