
BSSIDとMACアドレスの基本とは?
BSSIDとMACアドレスは、どちらもネットワーク機器を識別するための番号ですが、その意味や使われ方には重要な違いがあります。
まず、MACアドレスとは、Wi-Fiルーターやスマートフォンなど、ネットワークに接続する機器一つひとつに割り当てられた固有の識別番号です。これは世界中で重複しないように作られていて、まるで人間の指紋のようなものです。
一方、BSSIDは基本的にWi-Fiアクセスポイント(AP)の識別に使われるもので、アクセスポイントのMACアドレスを指します。つまり、BSSIDはアクセスポイントのMACアドレスのことです。ただし、複数のSSID(ネットワーク名)を同じ物理的なAPが持っている場合、BSSIDも複数存在することがあります。
このように、MACアドレスは機器全体に割り当てられる固有番号で、BSSIDはアクセスポイントのMACアドレスのことを意味し、アクセスポイントのネットワーク識別に使われます。
BSSIDとMACアドレスの違いを分かりやすく表で比較
項目 | BSSID | MACアドレス |
---|---|---|
意味 | Wi-Fiアクセスポイントの識別子(基本的にAPのMACアドレス) | ネットワーク機器固有の識別番号 |
使われる場所 | Wi-Fiネットワーク内のアクセスポイント識別 | あらゆるネットワーク機器の識別 |
形式 | 通常は12桁の16進数(例:00:11:22:33:44:55) | 同じく12桁の16進数形式 |
複数存在する可能性 | 同じ機器の中で複数のSSIDがある場合、BSSIDも複数 | 機器ごとに1つ |
主な用途 | Wi-Fi接続時のアクセスポイント識別 | 通信機器全般の識別 |
まとめ:ネットワーク初心者でも理解しやすいポイント
ここまでの説明でわかるように、BSSIDはWi-Fi APを特定するためのMACアドレスであり、MACアドレスはネットワーク機器の固有IDという違いがあります。
つまり、MACアドレスは『機器のID』、BSSIDは『Wi-Fiの入り口を特定するID』とイメージしてください。
ネットワークがどんどん身近になる中で、この違いを理解することで、Wi-Fi接続やネットワーク設定がより簡単にできるようになるでしょう。
MACアドレスは機器ごとに割り当てられる固有の番号ですが、実は製造元ごとに一部の番号が決まっています。たとえば、最初の3バイトは製造元を示す『OUI』と呼ばれる部分で、これを見ればどの会社が作った機器かを特定できるんです。だからMACアドレスを見るだけで、どのメーカーのスマホやパソコンかがわかることもあります。ネットワークの世界は、そうした細かいルールで成り立っているんですね。ちょっとした数字の並びにすごく重要な意味が隠れているんです。
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