
コミュニティバスと乗合バスって何が違うの?
日本の公共交通機関の中でよく耳にする「コミュニティバス」と「乗合バス」。どちらもバスですが、何が違うのでしょうか?
まずコミュニティバスは、地域の住民が利用しやすいように運行されている小さなバスです。地方の細い道路や住宅街、病院や学校などの施設をつなぐ目的で、地域の実情に合わせて走っています。自治体や公共団体が運営していることが多く、料金も安かったり無料の場合があるのが特徴です。
一方、乗合バスは、一般的に路線バスとも呼ばれ、大きな道路や都市と郊外を結ぶ定期運行のバスです。複数の乗客が同時に乗り、座席や停留所が決まっていることが特徴です。民間企業やバス会社が運営し、運賃も決められています。目的地までの移動手段として幅広く使われています。
このようにコミュニティバスは地域密着、乗合バスは路線バスとして広く使われる公共バスと言えます。
具体的な違いを表で比較!運行形態や料金、運営者など
ここでわかりやすく表にしてみましょう。
項目 | コミュニティバス | 乗合バス |
---|---|---|
運行エリア | 地域の細かいエリア中心 (住宅街や施設間など) | 都市間や主要道路沿い 広範囲にまたがることが多い |
運営者 | 自治体や公共団体が多い | バス会社(民間企業)が中心 |
路線・運行形態 | 小規模、柔軟なルートや時間帯もある | 定時・定路線で定期的に運行 |
バスの種類 | 小型・マイクロバスが多い | 中型から大型の路線バス |
料金 | 安価または無料のことが多い | 運賃が定められ利用区間に応じる |
利用目的 | 生活交通、福祉的役割も強い | 通勤・通学や長距離移動に利用 |
コミュニティバスと乗合バスの使い分け方とメリット・デメリット
コミュニティバスのメリットは、地域に密着していて、細い道でも運行可能なので、お年寄りや子ども、車を持たない人が生活圏内を回るのに便利です。料金が安いことも助かります。
しかし、運行本数が少なく時間が限られていることや、路線が地域ごとに限定されているのはデメリットです。また、運営が自治体中心なので財政状況に左右されやすい面もあります。
乗合バスのメリットは、都市部や広い範囲をカバーし、運行本数も多く、定時に走るため通勤・通学での利用が便利です。料金はしっかり決まっているので安心感があります。
デメリットとしては、路線が固定されていて細かいエリアまではカバーできないことや、交通渋滞の影響を受けやすいことがあります。
このようにどちらも利用シーンや目的に合わせて使い分けることが大切です。地域の足としてのコミュニティバス、通勤・長距離移動に強い乗合バスの特徴を理解して生活に役立てましょう。
コミュニティバスの面白い点は、その地域ごとに運行ルートや料金がかなり違うことです。たとえば、ある自治体では無料で利用できるバスもあれば、別の地域では低料金が設定されています。これは地域のニーズや財政事情に応じて、自治体が自由に決められるからです。また、マイクロバスのような小型車両を使うことで、細い路地や狭い道にも入れ、住民の生活に密着したサービスを提供しています。こうした柔軟性がコミュニティバスの魅力の一つなんです。
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