
ICT教育とオンライン授業の基本的な違い
ICT教育とオンライン授業は、どちらも情報通信技術(ICT)
を活用して学びを進める方法ですが、それぞれの意味や使い方は大きく異なります。
ICT教育は、パソコンやタブレット、スマートフォン、インターネットなどの技術を使って、授業をより効果的に、楽しくするための教育全体の取り組みです。
例えば、授業中に電子黒板を使ったり、学習アプリを活用したり、デジタル教材を使って理解を深めることも含まれます。
対してオンライン授業は、インターネットを通じて遠隔で授業を行う方法です。
先生と生徒が物理的に離れていても、ネット上のビデオ通話や学習プラットフォームを使ってリアルタイムに授業を進めるスタイルが代表的です。
このように、ICT教育は教育の広い概念、オンライン授業はその一部であり方法の一つと理解することができます。
ICT教育とオンライン授業の実際の活用例と特徴
具体的に、どのように違うのかを例で見てみましょう。
ICT教育の例
- 電子黒板やプロジェクターを使った授業
- プログラミングやロボット学習の授業
- タブレットでの学習アプリ利用
- デジタル教材の活用
オンライン授業の例
- ZoomやTeamsといったビデオ会議ツールで行う授業
- 録画された動画で自宅で学ぶ授業
- ネット上のクイズや課題で課題を提出し評価を受ける
このようにICT教育は「教育にICTを取り入れる」広い概念であり、場所に関係なく、授業の質を高めるために役立つ技術の総称です。
一方オンライン授業は、ICTを使って授業の『場所』の問題を解決するための方法として発展してきました。
表でまとめると以下の通りです。
ICT教育とオンライン授業の今後の展望と注意点
最近は新型コロナウイルスの影響で、オンライン授業の重要性が一気に高まりました。
しかし、オンライン授業だけに頼ると、生徒と先生との直接のコミュニケーションが減り、学習意欲の維持や理解度の把握が難しくなることがあります。
そこで重要なのが、ICT教育の幅広い技術を組み合わせて活用することです。
例えば、オンライン授業時にもICTのツールを活用し、授業内容を録画・配信したり、リアルタイムで質問したりできる環境を整えることができます。
また、教室での対面授業でもICTを活用し、生徒一人ひとりの理解度に合わせた学習支援を行うことが可能です。
今後はICT教育とオンライン授業をうまく融合させることが、どの学校でも求められる課題です。
また、技術だけでなく、先生や生徒のICTリテラシーの向上も欠かせません。
まとめると、ICT教育は教育全体の質を上げるための技術活用であり、オンライン授業はその中で場所を超えた遠隔教育の手法です。
上手に両者を組み合わせて未来の教育を作っていくことが大事です。
オンライン授業でよく使われるビデオ会議ツールの一つに「Zoom」があります。
実はZoomはもともと企業向けの会議用ツールとして開発されましたが、教育現場にも広がりました。
中学生の皆さんは、Zoomを使うと先生と話しながら授業を受けられるだけでなく、チャットや画面共有でわからないところをすぐに質問できるのが魅力です。
なぜZoomがオンライン授業に向いているかというと、操作が簡単で安定した接続ができる点が大きいです。
ただし、街のインターネット環境によっては通信が途切れることもあるので、もし困ったら先生や家族に相談してみましょう!