
修正印と訂正印の基本的な違いとは?
書類や申請書にミスがあったとき、よく使われるのが「修正印」と「訂正印」です。この2つは名前が似ているため、混同されがちですが、実は使う場面や意味が異なります。
まず修正印とは、書類の間違いを修正するために押す印鑑のことです。間違った文字や数字の上に新しい内容を書き直し、その隣に押します。こうすることで、誤りを訂正したことが分かります。
一方で訂正印は、誤記を訂正する際に押す印鑑ですが、特に訂正箇所が明確になるように使われることが多いです。ただし、訂正という言葉自体には「直す」という意味があり、法律上では修正印とほぼ同様の使われ方をします。
このように、両者は重なる部分もありますが、日常では修正印は書類の間違いを修正するための印鑑で、訂正印は訂正箇所を証明するための印鑑というイメージで分けられることが多いです。
用途や厳密な意味合いは使用する組織や場面によって異なることもあるので注意しましょう。
修正印と訂正印の使い方の違いと注意点
修正印と訂正印を使うときには、それぞれのマナーやルールを守ることが大切です。
修正印の使い方
修正が必要な箇所を正しく直し、その横や上に修正印を押します。主に間違った内容を消して新しい内容を書く場合に使います。例えば、書類に間違った数字があれば、正しい数字を書き直し、そこに修正印を押して訂正を証明します。
訂正印の使い方
訂正印は、書き換えた部分や間違いを示した部分に押す印鑑で、訂正したことを証明します。特に修正箇所がたくさんある書類や契約書で多用されます。
注意点として、どちらも修正テープや修正液を使っての訂正は避けることが一般的です。なぜなら、後から改ざんが分かりにくくなるためです。透明性を持たせるためにも、間違いは二重線で消し、正しい内容を書き直して印鑑を押す方法が望ましいです。
また、会社や役所などによっては、修正印・訂正印の使い分けや使い方のルールが決まっている場合もありますので、書類提出前に確認しておくと安心です。
修正印と訂正印の違いを比較表で確認!
このように、修正印と訂正印は非常に似ているため混乱しがちですが、書類の種類や目的に応じて使い分けられていることが多いのが特徴です。
正しく使いこなすことで、書類の信頼性を保ち、誤解やトラブルを避けることにもつながります。
最後に、書類に押す印鑑は本人がしっかり管理し、押し忘れや誤った押し方をしないように注意してください。
ところで、修正印を押すときにちょっと面白い話ですが、昔は間違えた文字を仮に消すのに修正液を使うのが当たり前でした。でも、あとで誰かが文字を勝手に変えたり、内容を不正に書き換えることができてしまうリスクがあったんです。
そのため、今では修正印を押して訂正するルールが広まっています。修正液の上から押すのではなく、わざと二重線を引いて『間違い』を見えるようにして、正しい内容を書いてから修正印を押すことで「ここは間違いでしたよ」とハッキリ証明できるんですね。
こうしたルールがあるから、書類の信頼性を守れるわけで、意外と大事なマナーなんです。
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