
控訴とは何か?
まずは「控訴(こうそ)」という言葉について説明します。
控訴とは、簡単に言うと、裁判の判決に不満がある場合に、もう一度上の裁判所に審理をお願いすることです。
たとえば、市区町村の簡単な裁判所で判決が出たけれど、その結果が納得できない時、違う視点からもう一度裁判をしてもらうことができます。
これが控訴です。
控訴は、すでに行われた裁判の結果に対して不服がある場合の、再審査のお願いと考えてください。
控訴は原則として刑事事件や民事事件などで利用され、判決の間違いを正したり、誤解を取り除いたりするために行われます。
裁判所の審理が2回目になるため、控訴審と呼ばれます。
具体的には第一審の判決から一定期間内に控訴しなければなりません。また、控訴には法律で決まったルールがあり、不服を申し立てる側がしっかりした理由を書きます。
起訴とは何か?
次に「起訴(きそ)」について説明します。
起訴は、警察などが捜査した結果、犯罪があったと判断され、検察官が裁判所に対して「この人を裁判にかけてください」と申し立てることを言います。
簡単にいうと、起訴は犯罪を犯したかどうかを裁判で明らかにするスタートの段階です。
捜査の過程で、警察は証拠を集めて犯罪の疑いがあると判断したら、検察官に事件を送致します。
検察官はその事件について起訴するかどうか決めます。
もし起訴されると、その人は法廷で裁判を受けることになります。
逆に起訴されなければ、犯罪の疑いが晴れることもあります。
起訴は刑事裁判の始まりを意味し、犯罪者が法の裁きを受けるための最初のプロセスです。
控訴と起訴の違いをまとめた表
まとめ
「控訴」と「起訴」はどちらも法律の世界で出てくる大切な言葉ですが、
控訴は裁判の判決が出た後、不服な側がもう一度裁判を求めること、
そして起訴は裁判が始まる最初の段階で検察官が犯罪の疑いのある人を訴えることを意味しています。
違いを覚えることで、ニュースやドラマで聞く法律用語を理解しやすくなりますよ。
「控訴」という言葉は普段あまり使わないかもしれませんが、例えばテレビの裁判ドラマで「この判決は納得できないので控訴します!」と叫ぶシーンに登場します。
控訴は法律用語なので少し難しいように思えますが、ただ単に不満があってもう一度見直してくださいとお願いすることなんです。つまり、最初の裁判で間違いがあったかもしれないから、もう一度やり直すチャンスですよ、という意味ですね。
これによって、司法のミスを防ぐ仕組みが働いているんですよ!
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