
入国管理局と出入国在留管理庁の違いって何?
日本に外国から人が入るときに関わる機関には、「入国管理局」と「出入国在留管理庁」というものがあります。名前が似ているので、何が違うのか迷ってしまいそうですよね。
実は、入国管理局は昔からある機関で、出入国在留管理庁はその入国管理局を含む新しい組織なんです。2020年4月に法律が変わって、それまでは「入国管理局」という呼び方だったものが、「出入国在留管理庁」という大きな組織に生まれ変わりました。
つまり、入国管理局は出入国在留管理庁の中の一部の部署や施設の名前のようなもの、と考えるとわかりやすいかもしれません。
この新しい組織は、外国人の出入国の手続きだけでなく、在留資格(日本にどれくらいの期間、どんな目的で滞在できるか)を管理したり、安心して暮らせるようにサポートしたりする役割も持っています。
なぜ入国管理局が出入国在留管理庁に変わったの?
入国管理局は長い間、日本に来る外国人の手続きをけん引してきましたが、時代の変化に合わせて対応が求められるようになりました。
例えば、外国人労働者や観光客が増えたり、国際交流が活発になったことで、より複雑で多様な手続きやサービスが必要になりました。
また、外国人の人権をしっかり守ることや不正を防ぐためのより厳しい管理も必要になったのです。
こうした背景から、より広い範囲をカバーする新しい組織が作られ、「出入国在留管理庁」としてスタートしました。
法律や制度を一本化し、より効率的に外国人の管理と支援を行うことが目的です。これによって外国人の方も日本社会も安心できるようになりました。
入国管理局と出入国在留管理庁の具体的な役割や違いを表で比較
このように、入国管理局は細かい場所や機能の名前として残りつつ、出入国在留管理庁は日本の外国人政策を総合的に担う大きな組織となっています。
日本で外国人の出入国や在留について手続きをしたことがある人は、今後は「出入国在留管理庁」という名前を目にする機会が増えますので、ぜひ知っておきましょう。
ところで「出入国在留管理庁」という長い名前、覚えにくいですよね。でもこの名前、名前の中に組織の仕事がちゃんと全部入っているんです。
「出入国」は外国人が日本に入ることと出ること、
「在留」は日本にそのまま滞在すること、
「管理」はそれらをきちんと調べたり助けたりすること。
名前を分解すると、普段は意識しないけど、どんな仕事をしているかがちゃんと分かって面白いんです。意外と日本語の名称って深いですよね。
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