
株主総会と社員総会とは何か?基本を知ろう
会社や組織の運営には重要な決定を行う会議が必要です。そこでよく耳にするのが「株主総会」と「社員総会」です。
でもこの二つ、名前は似ているけど実は全然違うものなんです。まずはそれぞれの基本的な意味を見てみましょう。
株主総会は、株式会社の株主が集まって会社の重要なことを決める会議のことです。株主とは会社の株を持っている人のことで、この会議で会社の方針や経営者の選出などを話し合います。
一方、社員総会は、合同会社や一般社団法人などの「社員」と呼ばれるメンバーが集まって話し合う会議です。ここでの社員は株主ではなく、会社のメンバーや構成員のことです。
このように、両者は対象となる人の呼び方も会社の種類も違うため、役割や決定内容も異なってきます。
これから詳しくその違いを見ていきましょう。
株主総会と社員総会の主な違いを丁寧に説明
まず、株主総会は株式会社で行われる会議で、会社の所有者である株主が集まります。ここで決まることは会社経営に直接関わる重要事項が多く、具体的には以下のような内容があります。
- 取締役や監査役の選任・解任
- 決算報告の承認
- 配当金の決定
- 会社の合併や解散の決議
会社の利益や将来を大きく左右する場なので、法律で開催が義務付けられています。
一方、社員総会は合同会社や一般社団法人で行われ、ここでの社員は会社の構成メンバーです。社員総会で決める内容は会社の運営方法や規則に関することが中心です。
例としては以下のような項目が挙げられます。
- 業務執行の方針決定
- 代表社員の選出
- 利益配分の決定
- 定款の変更承認
社員は出資者でもあり、運営にも直接関わるため、株主総会よりも社員が運営に近いイメージがあります。
まとめると、会社の種類や役割の違いにより呼び方や内容・決定の重要性、参加者の権限が変わってくるのです。
比較しやすい!株主総会と社員総会の違い一覧表
ポイント | 株主総会 | 社員総会 |
---|---|---|
対象の会社 | 株式会社 | 合同会社、一般社団法人など |
参加者 | 株主(会社の所有者) | 社員(会社の構成メンバー) |
決定内容 | 経営方針、役員選任、配当、合併等 | 業務方針、代表者選出、利益配分、定款変更 |
法的義務 | 開催が法律で義務付けられている | 会社の定款や規約による |
社員の意味 | 存在しない(株主が中心) | 会社のメンバーで出資者も含む |
この表を見れば、それぞれの会議がなぜ必要でどんな特徴があるのかスッキリ理解できますね!
株主総会の“開催が法律で義務付けられている”という点、実はとても重要なんです。株式会社は多くの人が株を持つため、会社の大切な決定は必ず株主全員が公平に参加できる場で行う必要があります。
このため、株主総会は法律で定められており、毎年必ず開催しなければなりません。遅れたり開かなかったりすると会社に罰則があることもあります。
一方、社員総会は合同会社など、もっとメンバーが近い関係の会社で行われるため、法律での開催義務はなく、会社のルール次第。
この違いが、両者の会議の性質の違いを表しているんですね。
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