
UPSとは何か?停電時の安心を支える機器
UPSは「Uninterruptible Power Supply」の略で、日本語では「無停電電源装置」と呼ばれます。
停電や電圧の急激な変動が起こったときに、瞬時に電力を供給し、コンピューターや重要な電子機器の電源を守る役割があります。
例えば、突然の停電でもパソコンの作業中のデータが消えないように保護したり、サーバーが安全にシャットダウンできるようにしたりします。
UPSは主にバッテリーを内蔵しており、停電後も短い時間だけ電気を供給できます。そのため停電の際のトラブルを軽減する「緊急の支え役」として使われています。
UPSは瞬間の電力切れを防ぐ装置で、数分間の電力供給が可能なものが多いのが特徴です。
自家発電とは?電気を自分で作り出す方法
自家発電とは、停電などの非常時に備えて、発電機を使って電気を自分で作り出すことです。
発電機にはガソリンやディーゼルエンジンを使うものが多く、長時間にわたって電力を供給することができます。
工場や病院、大きなビルなどでは、停電しても業務や生活が続けられるように自家発電設備を導入しているところも多いです。
自家発電はUPSのように短時間だけでなく、燃料燃焼が続く限り長時間の電力確保が可能という強みがあります。ただし、発電開始に少し時間がかかることがあるため、瞬間的な電力遮断には弱い面もあります。
UPSと自家発電の違いをまとめてみよう
UPSと自家発電はどちらも停電対策として使われますが、役割や特徴に明確な違いがあります。
以下の表でそれぞれの特徴を比べてみましょう。
ポイント | UPS(無停電電源装置) | 自家発電 |
---|---|---|
電力供給時間 | 数分~数十分程度(バッテリー容量による) | 燃料がある限り長時間可能 |
電力供給の即時性 | 瞬時に電力を供給する | 起動に数秒~数十秒かかる |
設置場所 | 屋内に設置しやすい | 大型の設備が必要で屋外設置が多い |
対象機器 | 主にコンピューターなどの電子機器 | 建物全体や大きな設備の電力供給 |
運用コスト | バッテリー交換等のメンテナンスが必要 | 燃料費や定期点検費用がかかる |
つまり、UPSは停電の瞬間を乗り切るための短時間電力装置、自家発電は停電が長引いたときに活躍する大規模な電力供給システムと覚えるとわかりやすいでしょう。
用途に応じて使い分けることが重要
停電対策としてUPSと自家発電はどちらか一方ではなく、両方を組み合わせて使うことがベストです。
例えば、大切なサーバーやパソコンはUPSで一瞬の電源断から守り、発電機は数時間~数日の長期停電に備える役割に適しています。
また、UPSは設置も管理も比較的簡単なので小規模な事務所や家庭向けに向いていますが、広い施設や工場では自家発電設備の導入が一般的です。
どんな場面で使いたいのか、自分に合った停電対策をしっかり考えることが大切です。
UPS(無停電電源装置)の面白い点は、その名前の通り『無停電』を目指しているところです。実際にはバッテリーの容量で供給できる時間に限りがありますが、その瞬間の電力消失を防ぐために設計されています。
しかもUPSは停電時にパソコンのデータを守るだけでなく、電圧の急激な変動からも機器を守る役割を持っています。
だから私たちが知らない間に、パソコンやサーバーの安全をしっかり守ってくれている頼もしい存在なんです。
UPSがなかったら、停電のたびに大事なデータが消えたり、機器が壊れたりすることもあり得ますから、本当に欠かせない機械と言えますね。