
ストアドファンクションとストアドプロシージャって何?
まず、ストアドファンクションとストアドプロシージャは、データベースの中で使うプログラムのことです。難しそうに聞こえますが、簡単に言うと「よく使う作業を自動化するための小さな機械」みたいなものです。
ストアドとは「保存された」という意味で、ファンクション(Function)は「関数」、プロシージャ(Procedure)は「手続き」という意味です。
つまり、ストアドファンクションは計算やデータ処理をして結果を返すもの、ストアドプロシージャは一連の仕事をまとめて処理するものです。
これからもっと詳しく違いを説明していきますね!
ストアドファンクションとストアドプロシージャの主な違い
この2つの違いは大きく3つあります。順番に見ていきましょう。
- 戻り値の有無
ストアドファンクションは必ず「値」を返します。例えば、数の計算や条件に合ったデータを返すことができます。
一方、ストアドプロシージャは値を返さないことが普通で、代わりに複数の処理をまとめて実行します。 - 使い方の違い
ストアドファンクションはSQLの中で使えます。例えば、SELECT文の中で計算結果を利用することができます。
ストアドプロシージャは単独の命令として実行し、戻り値は無くても処理が完結します。 - 目的の違い
ストアドファンクションは「データを計算して結果を出す」ことが目的です。例えば、点数を計算する関数など。
ストアドプロシージャは「いくつかの処理をまとめて実行する」ために使います。例えば、データの登録、更新、削除を一つの流れで行うことができます。
ストアドファンクションとストアドプロシージャ比較表
項目 | ストアドファンクション | ストアドプロシージャ |
---|---|---|
戻り値 | 必ず返す | 基本的に返さない |
SQL文内での使用 | 可能(例:SELECT文) | 不可(単独実行) |
主な目的 | 計算や値の返却 | 複数処理のまとめ実行 |
使用例 | 合計値の計算、条件に合う値の取得 | データの一括登録、順序ある処理 |
まとめ:どちらを使うべき?
両方ともデータベースの中で効率よく作業を進めるためのツールです。
もし計算をしてその結果を返したい時は「ストアドファンクション」を使いましょう。
一方、複数の処理をまとめて順番に実行したい時は「ストアドプロシージャ」が便利です。
つまり、それぞれの特徴を理解して、目的に合わせて使い分けることがとても重要です。
少し難しいと思うかもしれませんが、慣れてくると効率よくデータの処理ができるとても便利な技術ですよ!
ぜひ参考にして、みなさんもデータベースをもっと活用してみてくださいね!
ストアドファンクションについて話すと、実は「関数」という名前が示す通り、コンピューターの数学の関数に似ているんです。たとえば、数学で「f(x) = 2x」とあったら、『xに2をかけた値を返す』という意味ですよね。ストアドファンクションも同じように、『処理をして結果を返す』ので、その結果を別の場所で使うことができるんです。ですから、データベースの中で計算した結果をすぐに利用したい時にとっても便利なんですよ!