
てんかんとは何か?脳波とは何か?基本の理解から始めよう
まずはてんかんと脳波がどんなものかを理解することが大切です。
てんかんは、脳の中の神経細胞が突然、反応しすぎて起こる病気です。これによって体が勝手に動いたり、意識がなくなったりすることがあります。発作が繰り返す特徴があります。
一方脳波とは、脳の神経細胞が出す微弱な電気の波のこと。脳に電極をつけて測ることができ、脳の状態を映し出します。てんかんの診断でよく使われる検査です。
この2つは、病気そのものと、その病気を知るための検査の意味で違うものです。
てんかんと脳波の違いを詳しく比較してみよう
具体的に違いをわかりやすくまとめると、以下のようになります。
項目 | てんかん | 脳波 |
---|---|---|
意味 | 脳の異常から起こる発作の病気 | 脳の電気活動の波形を記録したもの |
役割 | 病気の症状や状態 | 脳の状態を調べる検査方法 |
発症 | 神経細胞の過剰な活動による発作 | 脳の正常・異常の電気信号パターン |
診断 | 発作や症状で判断 | てんかんを見つけるための重要な手がかり |
利用方法 | 治療や症状管理に関係 | てんかん発作の兆候探しや治療効果の評価 |
この表からもわかる通り、てんかんは病気そのもの、脳波はその病気を調べるための検査データだということがはっきりします。
てんかん診断で脳波がどんな役割を果たすのか?詳しく解説
では実際には、てんかんの診断で脳波はどのように使われるのでしょうか?
てんかんの診断は、発作の様子や患者さんの話を聞くことが基本です。しかし、それだけでは確実に診断できないこともあります。
そこで脳波検査が重要な役割を果たします。
脳波では、てんかん発作の時や発作がない間でも、脳の異常活動が見られることがあります。
医師は脳波の中にある特徴的な波形やパターンを探して、てんかんかどうか判断します。
また、どのタイプのてんかんなのか見つける参考にもなります。
ただし、てんかん患者でも脳波検査で異常が見つからないこともあり、脳波だけで全てを決めるわけではない点は注意しましょう。
ピックアップ解説
脳波って聞くとなんだか難しそうに思えますよね。実は脳波は脳の中の小さな電気信号を波の形で見えるようにしたものなんです。これを使うと、てんかんのように脳で異常な信号が出ているかどうかをはっきり確認できるんですよ。意外と脳の秘密を教えてくれるすごいツールなんです!