
ストラドルとストラングルとは何か?基本を押さえよう
投資の世界でよく聞く「ストラドル」と「ストラングル」は、どちらもオプション取引の一種です。
簡単に言うと、相場の値動きが大きいと予想したときに使う戦略になります。
でも名前が似ていて、何が違うのかわかりにくいですよね。
ここでは、ストラドルとストラングルの特徴をやさしく説明します。
ストラドルは、同じ満期日のコールオプション(買う権利)とプットオプション(売る権利)を同じ行使価格で同時に買う方法です。
ですから、例えば株価が1000円なら、1000円のコールと1000円のプットを買うことになります。
値動きが大きければ利益が期待でき、価格がほとんど動かないと損をします。
ストラングルも同じくコールとプットを買いますが、
こちらは行使価格が異なります。例えば、株価1000円のときに950円のプットと1050円のコールを買うようなイメージです。
ストラドルよりも安いプレミアム(オプションの値段)で取引できますが、値動きが大きくないと利益が出にくいのが特徴です。
ストラドルとストラングルのメリットとデメリット
両者は似ていますが、それぞれ長所と短所があります。
投資戦略として使うときは、これらを理解してどちらが自分の予想に合うか判断しましょう。
ストラドルのメリットは?
・同じ行使価格なので、相場が動いたとき利益の出やすさが分かりやすい。
・利益を得られる範囲が広く、価格が急激に動く局面で強い。
ストラドルのデメリットは?
・オプションの購入費用(プレミアム)が高め。
・値動きが小さいとその分損になる可能性が高い。
ストラングルのメリットは?
・オプション購入費用が安い。
・相場が大きく動く予想が強い場合に効果的。
ストラングルのデメリットは?
・利益が出る範囲がストラドルより狭い。
・株価が行使価格の間にとどまると損失になりやすい。
表でまとめると以下の通りです。ストラドル ストラングル コールとプットの行使価格 同じ 異なる プレミアム(費用) 高い 安い 利益が出る価格の幅 広い 狭い 適する相場状況 大きな値動き予想 さらに大きな値動き予想
ストラドルとストラングルの違いを使い分けるポイント
強い価格変動があるかどうかの予想がポイントです。
相場が少しだけ大きく動きそうなときは、
ストラドルが向いています。
なぜなら同じ行使価格で利益ゾーンが広いため、値動きの幅がそれほど大きくなくても利益が期待できるからです。
反対に、かなり大きな変動が起きる!
と強く予想しているなら、
ストラングルを使うのが効果的です。
プレミアムが安く済むので、相場が大きく動く場面でリターンが大きくなる可能性があるからです。
ただ、相場が動かなければ損失も大きくなりますので注意が必要です。
まとめると、
・値動きが中程度の大きさで利益を狙いたいならストラドル
・とにかく大きな値動きを期待して投資費用を抑えたいならストラングル
という使い分けが基本です。
どちらもリスクを抑えつつ相場の動きを活用できる戦略なので、
まずは少額で練習して慣れていくのが大切ですよ。
ストラングルの特徴の一つは「行使価格が異なる」という点ですが、これは価格が動いたときのリスクとリターンを調整するための工夫なんです。
例えば、プットの行使価格を少し低めに、コールの行使価格を少し高めに設定することで、価格が少し動いただけでは利益にならず、大きく動くことに期待した投資法となります。
これは高い変動性が予想される場面でコストを抑えつつ大きな利益を狙うシンプルだけど高度な戦略なんですよね。
実は、初心者が安いからといってすぐ飛びつくと、価格が想定内の範囲に動いただけで損をするリスクも高まるので使い方には注意が必要です。