
Next.jsとReactは何が違うの?基本からわかりやすく解説
まずはNext.js(ネクストジェイエス)とReact(リアクト)はそれぞれ何かを知ることが大切です。Reactは、Facebookが開発したユーザーインターフェースを作るためのライブラリです。つまり、ウェブサイトの見た目や動きを作るための道具の一つです。
一方、Next.jsはReactを使いやすくしたフレームワークです。Reactだけでは自分で設定や環境を整えながらウェブサイト全体を作らなければなりません。そこにNext.jsが登場すると、ページの切り替えやデータの読み込みが簡単にでき、便利な機能がたくさん初めから備わっています。
つまり、Reactは“材料”、Next.jsは“材料を使って作るためのキット”のようなイメージです。これが基本的な違いです。
Next.jsの特徴とは?Reactとの違いをくわしく見てみよう
Next.jsの特徴はいくつもあります。Reactの機能を土台にしており、特に3つのポイントが注目されます。
- サーバーサイドレンダリング(SSR)対応
Reactは基本的にブラウザ側で動くのに対し、Next.jsはサーバー側で先にウェブページを作ってから送ることができます。これにより、ページが早く表示されたり、検索エンジンに優しくなったりします。 - ルーティングの自動管理
Reactではページごとに設定が必要ですが、Next.jsではファイルを作るだけで自動的にルート(ページへの道)が作られます。開発が楽になります。 - 静的サイト生成(SSG)対応
事前にページを作り置きできるので、表示が非常に速いサイトを作ることが可能です。ブログやコーポレートサイトなどで使われます。
これらの特徴はReactだけでは手間がかかるため、Next.jsはReactをより使いやすく補完していると言えます。
Reactのメリットと使いどころ
Reactの良いところは自由度の高さです。
Reactは単なる見た目を作るための道具なので、好きなように拡張や組み合わせができます。たくさんの会社や開発者がReact用の便利な部品やツール(ライブラリ)を作っており、自分の好きなものを選んで開発できます。
また軽量で動きも速いため、小さなアプリケーションやカスタマイズ性が求められる場面に向いています。ただし、その分設定や追加作業が多いので、初心者にはやや難しい面もあるでしょう。
Next.jsとReactの違いを表でまとめてみた
項目 | Next.js | React |
---|---|---|
種類 | フレームワーク | ライブラリ |
主な役割 | Reactベースでのウェブアプリの構築全般 | UIコンポーネントの作成 |
ルーティング | ファイルベースで自動生成 | 自動化されていない(手動設定が必要) |
レンダリング方式 | サーバーサイドレンダリング、静的生成対応 | 主にクライアントサイドレンダリング |
初心者向け | 設定が少なく比較的簡単 | 自由度が高いが設定が複雑 |
紹介まとめ:どちらを選べばいいの?
結局、ReactはUIの部品作りに特化したツールで、多くの自由度と選択肢があります。
Next.jsはReactを基にして、ウェブサイトやアプリをより簡単に作りやすくしたフレームワークです。
初心者や簡単に始めたい場合はNext.jsがおすすめです。
逆に、自由な設計が必要だったり、細かな制御をしたい場合はReact単体での開発が良いでしょう。
ぜひ、今回の違いを理解してあなたのプロジェクトにぴったりの方を選んでください!
Next.jsの特徴の一つ、サーバーサイドレンダリング(SSR)は、実はウェブサイトの表示速度だけでなく、検索エンジンの評価にも大きな影響があります。多くの人がスマホやパソコンで見やすいサイトを求めているのですが、SSRによって先にサーバーでページのHTMLを作るため、検索エンジンがどんな内容かをすぐに理解しやすくなるんです。つまり、SEO対策にもかなり役立つ技術なんですよ。Reactだけのサイトだと表示は速いですが、SSRは自分で設定しなければいけません。Next.jsがあると簡単にできて、とても便利なんですね。
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