
「セッション数」と「訪問数」の基本的な違いとは?
ウェブサイトのアクセス解析でよく出てくる「セッション数」と「訪問数」。似た言葉に思えますが、実は意味が違います。
セッション数はユーザーがサイトにアクセスしてから離脱するまでの一連の行動の回数を指します。例えば、サイトにアクセスして10分間ページを見ていた場合、それが1回のセッションです。
一方、訪問数はある一定期間内でのユーザーの訪問回数を示します。多くの分析ツールでは訪問数=セッション数と扱われることもありますが、ユーザー数や閲覧回数などの他指標と混同しないように注意が必要です。
つまり、セッション数はサイト上の「行動単位」、訪問数は「訪れた回数」と位置づけられます。ただしツールや業界によって定義が異なることも多いため、使うツールの説明を確認することが重要です。
具体的な違いを表で比較してみる
わかりやすく「セッション数」と「訪問数」を比較するために表を作成しました。
セッション数 | 訪問数 | |
---|---|---|
意味 | ユーザーのサイトに滞在した一連の行動回数 | サイトに訪れた回数(期間内の訪問の数) |
期間 | ひとつの接続が切れるまで(例:30分間に操作なし) | 指定した期間内全体 |
ユーザーの区別 | 同一ユーザーの複数セッションもカウント | 同一ユーザーが複数回訪問してもそれぞれカウント |
例 | 朝に1回、夜に別で1回アクセス→セッション数2 | 同上→訪問数2 |
なぜこの違いを理解することが重要なのか?
アクセス解析を行ううえで、「セッション数」と「訪問数」の違いを理解しておくことはとても大切です。
なぜなら、これらを正しく理解しないと、サイトのユーザーの動向を誤解してしまう可能性があるからです。例えば、訪問数だけを見て「お客さんがたくさん来ている!」と思っても実は同じ人が繰り返し訪問しているだけかもしれません。その逆に、セッション数を増やしたいと考えて施策を作っても、実際にはユーザーが離れているかもしれません。
また、サイトの問題点や改善点を見つけるためにどの指標がより適しているか考え、効果的なマーケティングや運営戦略を立てるためにもこの区別は欠かせません。
まとめると、訪問数は「訪れた回数」、セッション数は「行動した回数」と覚えるとイメージしやすいでしょう。
アクセス解析でよく使われる「セッション数」ですが、実は多くの人が「訪問数」と混同していますよね。でも、セッションとはユーザーがサイトを訪れてから離脱するまでの『行動のまとまり』を指します。例えば、一度サイトを離れてから再度訪れると新しいセッションになります。つまり、一人の訪問者が1日に何度もサイトに来ればセッション数は増えるんです。この違いを知ることで、サイトの実際の利用状況がもっと正確に見えるようになるんですよ。