
AJPとHTTPとは?基本を押さえよう
AJP(Apache JServ Protocol)とHTTP(HyperText Transfer Protocol)は、どちらもWebの世界で使われる通信の方法です。
簡単に言うと、HTTPはインターネット上でWebページを見るときに使う一番基本的な通信方法です。
AJPは、そのHTTP通信をもっと効率よく、特にWebサーバーとアプリケーションサーバーの間で使われる通信プロトコルです。
この2つには役割や使い方で大きな違いがあるんです。
ここでは、それぞれの特徴と違いをじっくり解説します。
AJPの特徴と使われ方
AJPは主にApache HTTPサーバーとTomcatなどのJavaアプリケーションサーバーが連携する時に使われます。
HTTP通信を中継する役割を持ち、負荷分散や通信の効率化をはかる目的で使われるのが特徴です。
また、通信内容がHTTPより軽く、通信を速く行えるように設計されています。
具体的には以下のようなポイントがあります。
- AJPはポート8009番など特定のポート番号で通信を行うことが多い
- データの形式がバイナリベースでコンパクト
- ApacheなどのWebサーバーとTomcat間の通信に最適化されている
- HTTPより少ない通信量で済むため速く処理できる
このようにAJPは、サーバー間の通信を最適化したプロトコルとして使われているんです。
HTTPの特徴と用途
HTTPはインターネットのほぼ全てのWebページで使われている通信方法です。
ユーザーのブラウザ(ChromeやSafariなど)とWebサーバー間の通信を担当します。
特徴は以下のようなポイントです。
- テキストベースのプロトコルで、人が読んで理解しやすい
- ポート番号は通常80(HTTP)や443(HTTPS)を使う
- 広く普及していて、多くのサーバーやクライアントに対応
- リクエストとレスポンスのやり取りが基本
Webページを見るとき、ユーザーがURLを入力したりリンクをクリックするとHTTP通信が行われます。
この通信がなければ、Webページは表示されません。
AJPとHTTPの違いを比較した表
ここまでの説明を簡単にわかりやすく表にまとめました。
特徴 | AJP | HTTP |
---|---|---|
主な用途 | Webサーバーとアプリケーションサーバー間の通信 | ブラウザとWebサーバー間の通信 |
通信形式 | バイナリベース(コンパクト) | テキストベース(人が読める) |
主なポート番号 | 8009など | 80(HTTP)、443(HTTPS) |
通信速度 | 高速(通信が軽い) | 一般的 |
利用の範囲 | サーバー内部またはサーバー間の通信 | インターネット全体 |
まとめ:どちらを使うべき?
結論として、一般のWeb閲覧ではHTTPが使われます。
ユーザーのパソコンやスマホとWebサイトのサーバー間の通信に欠かせないプロトコルです。
一方で、サーバーの中での通信をもっと効率よくしたい場合や、大量のリクエストをさばく必要がある場合はAJPが使われることが多いです。
ITの現場では、両方の特徴を理解して適切に使い分けることが重要です。
今回の記事で、AJPとHTTPの違いがしっかり理解できたら嬉しいです!
AJPはあまり聞き慣れない言葉ですが、実はWebの世界で“裏方のスーパースター”みたいな存在です。ブラウザとWebサーバーの間ではなく、サーバー同士が高速にデータをやり取りするための秘訣として使われています。例えば、ApacheがTomcatにリクエストを効率よく渡すためにAJPが活躍。だから表向きに見えなくても、快適なWeb利用の影にはこんな通信の工夫があるんです。覚えておくと、IT系の話題でちょっとした差がつきますよ!