
IMEIとMACアドレスとは何か?基本を押さえよう
IMEI(アイエムイーアイ)とMACアドレスは、どちらもデバイスを識別するための番号ですが、その役割や使われ方には大きな違いがあります。まずはそれぞれの基本を理解しましょう。
IMEIは主に携帯電話やスマートフォンのような通信機器に利用される「国際移動体装置識別番号」です。これは、各携帯電話に固有の番号が割り当てられていて、不正利用の防止や盗難時の追跡に使われます。
一方、MACアドレスはネットワーク機器、例えばWi-Fiルーターやパソコンの無線LANカードに割り当てられる「メディアアクセスコントロールアドレス」です。機器のネットワークインターフェースを識別し、ネットワーク内部の通信に使われます。
IMEIとMACアドレスの主な違いをわかりやすく表で解説
両者の違いは何か?表を使って見てみましょう。
項目 | IMEI | MACアドレス |
---|---|---|
意味 | 国際移動体装置識別番号(携帯電話固有の識別番号) | メディアアクセスコントロールアドレス(ネットワーク機器固有の識別番号) |
利用機器 | 携帯電話、スマホ | Wi-Fiルーター、パソコン、スマホの無線LANなど |
用途 | 端末識別、不正利用防止、盗難追跡 | ネットワーク内の通信識別、機器識別 |
番号の長さ | 通常15桁 | 通常48ビット(16進12桁) |
変更の可否 | 基本的に不可(違法) | 一部ソフトで変更可能 |
割り当て元 | 国際機関(GSMA) | IEEE(Institutute of Electrical and Electronics Engineers) |
具体的な使われ方の違いと覚え方のコツ
IMEIは携帯電話会社との通信に深く関わっています。携帯電話を使うとき、電波をキャッチして通信回線に繋がるのですが、その時にIMEI番号がキャリア側で端末を識別しています。盗難に遭った端末はIMEI番号をブラックリストに載せてネットワーク利用を制限することもできるため安全面でも重要です。
それに対してMACアドレスは、Wi-Fiなどのネットワーク内部で使われます。イメージとしては、家の中での郵便番号のようなもので、どの機器に通信データを送るかを決める役割を持ちます。
この違いを覚える簡単なコツは、『IMEIは携帯電話本体のID』、
『MACアドレスはネットワークの機器個別番号』と考えることです。
まとめ
IMEIとMACアドレスは、どちらも機器識別に使われますが、それぞれ役割や使用される場所が異なります。IMEIは携帯電話が電波を利用するための固有識別番号で、不正利用防止などに役立っています。
MACアドレスはネットワーク内部での通信先指定に使われる番号で、コンピュータネットワークの中身を管理するために重要です。
もしスマホの番号や識別番号について知りたい時は、今回の内容を参考にしてみてください。技術的な言葉に見えますが、基本的な役割を押さえれば中学生でもしっかり理解できるはずです。
これからも、スマホやネットワークの仕組みに興味を持って学んでいきましょう!
MACアドレスについてちょっと面白い話をしましょう。実はMACアドレスは世界中でユニークになるように割り当てられていますが、最初の3バイト(6桁)は製造元ごとに決められていることが多いんです。つまり、パソコンやスマホのMACアドレスを見るだけで、どの会社が作った機器かをだいたい推測できるんですよ。これは、ネットワーク管理者が機器を管理しやすくするための工夫でもあります。でも一部のソフトではMACアドレスを偽装できるので、完全に信用はできません。こんな秘密を知っていると、ネットの仕組みがちょっと身近に感じられますね!
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