
プロトコルとは何か?
インターネットやコンピュータの通信で出てくる「プロトコル」とは、簡単に言うとデータのやり取りのルールや約束ごとです。
例えば、電話で話すときに相手が話を始める前に「もしもし」と言ってから話すのがルールのように、コンピュータ同士も通信するときには事前に決められた方法でデータを送ったり受け取ったりします。
この約束事を守ることで、違う機械や違うメーカーのコンピュータ同士でも正確に情報を伝え合うことができるのです。
代表的なプロトコルには、HTTP(ウェブページを見るため)やFTP(ファイルを送受信するため)、SMTP(メールを送信するため)などがあります。
このようなプロトコルは、通信のルールや手順のことを指し、どんなデータをどう送るか細かく決めています。
まとめると、プロトコルはコンピュータ同士の会話の約束事ということです。
ポート番号とは何か?
では「ポート番号」とは何でしょうか?
イメージでいうと、ポート番号はコンピュータの中にある住所の部屋番号のようなものです。
ひとつのコンピュータは、たくさんのサービスやプログラムを同時に動かしています。例えば、ウェブページを表示するサービスやメールをやり取りするサービスなどです。
これらのサービスは、お互いに邪魔しないようにポート番号という番号で区別されています。
例えば、ウェブの通信(HTTP)は普通ポート番号「80」を使っており、メールを送信するSMTPは「25」のポート番号を使っています。
このポート番号があることで、コンピュータはどのサービスに届いたデータかを判別でき、正しいプログラムへとデータを送ることができるのです。
ポート番号は1から65535まであり、「ウェルノウンポート」と呼ばれる有名な番号は0から1023までに割り当てられています。
まとめると、ポート番号はコンピュータの中の目的地を示す番号だと言えます。
プロトコルとポート番号の違いをわかりやすく解説
まとめて言うと、プロトコルは通信のルール(どんな順番で、どうやって話すかの決まりごと)
で、ポート番号はコンピュータの中でサービスを区別する番号(目的地の部屋番号)という違いがあります。
もっとわかりやすく例えると、
- プロトコルは手紙や会話の内容やマナー
- ポート番号はビルの中の部屋番号のようにどこに届けるか指定するもの
のような関係です。
表で見てみましょう。
この違いを知らずに使うと、なぜ通信がうまくいかないのか理解できなくなってしまいます。
例えば、ウェブページを見に行くときはルール(プロトコル)がHTTPで、ポート番号は80に向けてデータが送られます。
もしポート番号が違っていたら、正しいサービスへ届かずエラーになることもあります。
だからプロトコルとポート番号はセットで理解することが大切なのです。
なぜこの違いを知ることが大切なのか?
プロトコルとポート番号の違いを知っていると、
コンピュータの通信トラブルの原因を探るときに非常に役に立ちます。
例えば、インターネットに繋がらないときにファイヤーウォール(通信を制御する装置)が特定のポート番号を閉じていないか調べることができます。
また、どのポート番号でどのプロトコルが使われているかを知ることで、安全な通信方法を選んだり、セキュリティ対策をしやすくなります。
ITの仕事をしている人はもちろん、パソコンやスマホの使い方をより深く理解したい人にも役立つ知識です。
そこまで難しく考えずに、「プロトコルはお話のルール」「ポート番号はお部屋番号」というイメージを覚えておきましょう。
そうすれば、ネットの仕組みやトラブル時の対応も少しずつわかるようになりますよ。
ポート番号について少し面白い話をしましょう。実は、ポート番号は全部で65535個あるんです!
しかし、「0」番や「1」番から「1023」番までは特に有名なポート番号がたくさん割り当てられていて「ウェルノウンポート」と呼ばれています。
例えば、HTTPの80番やメールを送るSMTPの25番などです。
この特別な番号があるおかげで、世界中のコンピュータが同じルールで通信できているんです。
ちなみに、プログラムを作る人は、これらの番号以外のポートを自由に使って新しいサービスを作ることもできるので、未来のインターネットはどんどん広がっていきますよ。