
投資有価証券と満期保有目的債券とは?まずは基本を押さえよう
投資の世界でよく耳にする「投資有価証券」と「満期保有目的債券」。それぞれ何を指すのかを明確に理解することが、初めて投資を学ぶ人にとって非常に重要です。
投資有価証券とは、企業や政府が発行する株式や債券などの価値のある証券のことで、将来の利益を得る目的で購入されます。一方、満期保有目的債券は、その名の通り、満期まで保有することを目的に購入される債券のことです。
つまり、投資有価証券は広い意味で使われる用語で、その中に満期保有目的債券が含まれるというイメージです。違いをわかりやすく知ることで、投資の基本をしっかりと理解できます。
満期保有目的債券の特徴とは?安全性と決まった保有期間
満期保有目的債券は、企業や個人が債券を購入する際に元本の安全性を重視し、満期まで売らずに保有する方針のことです。これは、債券の市場価格の変動に動じず、確実に額面通りの元本と利息を受け取る目的で保有されます。
満期保有目的債券は、投資期間が決まっており、その期間に応じて利息が定期的に支払われます。株式などの価格変動のリスクを避けつつ、比較的安定した収益が見込まれるのが大きな特徴です。
会計上は、こうした債券は「満期保有目的」で分類され、売買目的のものとは別に扱われます。この分類は企業の財務状況を正確に反映させるために重要です。
投資有価証券の広い範囲とその多様な目的
投資有価証券という言葉は、実はいろいろな金融商品を含んでいます。株式、売買目的の債券、満期保有目的の債券、貸付金などが該当します。
基本的に、投資有価証券は利益を得るための資産ですが、どのような目的で購入し、どの期間保有するかによって会計上の扱いが異なるのがポイントです。
例えば、短期的に値上がり益を目的に売買される有価証券は「売買目的有価証券」、長期的に安定的に保有する目的で購入するのは「満期保有目的債券」、または「その他有価証券」に分けられます。この仕分けにより投資の方針が見えてきます。
投資有価証券と満期保有目的債券の違いをまとめた比較表
特徴 | 投資有価証券 | 満期保有目的債券 |
---|---|---|
定義 | 株式や債券などの様々な有価証券の総称 | 満期まで保有することが目的の債券 |
保有目的 | 利益獲得・売買益や配当収入 | 元本と利息の確実な回収を目的 |
リスク | 価格変動リスクあり | 価格変動リスクを抑制 |
会計上の分類 | 売買目的、満期保有目的、その他に分類 | 満期保有目的に分類される |
このように、満期保有目的債券は投資有価証券の一種でありつつも、その目的やリスクの特性から区別されます。
投資の種類や方針を正しく理解し、区別できることは、資産運用の成功への重要な一歩と言えるでしょう。
満期保有目的債券について、ちょっと面白い話をしましょう。普通、投資は売り買いを繰り返して利益を得るイメージですが、この債券はその逆。満期まで絶対に売らないことが基本で、市場の価格が下がっても気にしません。まるで『石のように動かない』投資です。だからこそ安全と安心を求める投資家に好まれるんです。こうした『動かない投資』の考え方は、忙しい現代人にもピッタリかもしれませんね!
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