
流通株式と浮動株とは何か?基本を押さえよう
株式投資を始めるときによく耳にする言葉に「流通株式」や「浮動株」があります。これらは似ているようで実は少し違うものです。
まず流通株式とは、株式市場で普通に売買されている株のことを指します。つまり、会社の内部の人や大株主が長期間保有していない、誰でも買ったり売ったりできる株です。一方で浮動株とは、そのうちの市場で自由に動いている株のことをいいます。
この二つの言葉は混同されがちですが、株式の流動性や市場での取り扱いに関わる大切な概念です。次の見出しで、具体的に違いを詳しく見ていきましょう。
流通株式と浮動株の違いをわかりやすく説明!
流通株式と浮動株を比較すると、次のような違いがあります。
流通株式:市場で売買されている全ての株のこと。会社関係者や安定株主が保有していても、売買されている株は含まれます。
浮動株:会社の経営陣や主要株主が長期間保有している株を除き、市場で自由に売買されている株のこと。市場での流動性が高く、売買が活発な株を指します。
簡単に言うと、「流通株式」は売買されている株全般、「浮動株」は売買により頻繁に動く、より自由度の高い株のことです。
例えば、会社役員や主要株主が多く持っている株は売買されることが少ないため、浮動株にはあまり入らない場合があります。市場での供給量・需要・流動性を考えると、浮動株の割合が多いほど、株価は安定しやすくなる傾向があります。
違いを簡単にまとめた表
項目 | 流通株式 | 浮動株 |
---|---|---|
市場に出ている株 | 全ての市場で売買される株 | 市場で自由に売買される株(経営陣などの長期保有は除く) |
保有者 | 会社の外の投資家から内部者まで含む | 主に一般投資家や短期売買者 |
流動性 | 流動性は様々 | 高い流動性がある |
株価への影響 | 流動性に影響を与える | 株価の変動に大きく影響 |
なぜ違いを知ることが大切なのか?投資でのポイント
投資家にとって大切なのは、その株式がどれだけ自由に売買できるかという点です。浮動株が多い企業は売買が活発なため、株価が適正に反映されやすくなります。逆に浮動株が少ない企業は、大口の株主が多いために株価が操作されやすかったり、売買が少なく価格が変動しやすいリスクがあります。
なので、株を買う前に、その企業の流通株式数や浮動株比率を確認することで、自分の資産を守るうえで役立ちます。たとえば、ニュースや企業発表で「浮動株比率が低い」「大株主の売却リスクがある」といった情報があれば、注意が必要です。
さらに、株価指数の計算にも影響することがあり、指数連動型の投信やETFを選ぶ時にも役立つ情報になっています。
まとめ
今回は流通株式と浮動株の違いについて詳しく解説しました。
・流通株式は市場で売買されているすべての株のこと
・浮動株は自由に売買されている株で、経営陣などの長期保有株は除く
・浮動株比率が多いほど株価の流動性が高く安定しやすい
簡単に言うと、浮動株は投資家が実際に売買しやすい株のことで、流通株式全体の中に含まれる重要な株式の一部です。これを理解することで、株式投資の判断に役立てることができます。
ぜひ、株を買う前にはこれらの違いを思い出して、より良い投資を目指しましょう!
浮動株の話をすると、実は会社の「安定株主」や「経営陣」がどれだけ株を持っているか、大きな影響があるんです。たとえば、経営陣が大量の株を持っていると、その株はあまり市場で動かないため浮動株からは除外されます。
これは、安定株主が売買を控えることで経営が安定しやすくなる一方、株の売買が活発でないために価格変動が大きくなりやすいという両面があります。
なので、浮動株の割合を見ると「この会社はどれくらい株が動いているか」だけでなく、「経営陣がどれくらい会社に強い意志を持って関わっているか」も分かるんですよ。投資家ならぜひチェックしたいポイントですね!
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