
家族手当と配偶者手当の基本的な違いとは?
家族手当と配偶者手当は、会社が従業員に支給する手当の一種ですが、その対象や目的に違いがあります。
家族手当は、従業員の家族全体を対象として支給される手当です。支給対象には配偶者だけでなく、子どもや場合によっては両親も含まれることがあります。
一方、配偶者手当は、その名の通り配偶者に限定して支給されるもので、扶養している配偶者がいる場合に支給されるのが一般的です。対象家族の範囲が広い家族手当に比べて、より限定的な手当と言えます。
つまり、家族手当は広い範囲の家族をカバーし、配偶者手当は配偶者のみを対象にしている点が最大の違いとなります。
会社によっては両方を支給しているケースもあり、その支給基準や金額も異なるため、しっかりチェックすることが大切です。
支給条件と金額の違い
次に、実際にどのような条件で支給され、金額がどのように決まるのかを見ていきましょう。
家族手当は、子どもの人数や年齢、親の扶養状況などにより手当額が変わることが多いです。
たとえば、子ども1人につき数千円が支給されたり、子どもが学生の場合は追加で手当が加算される場合もあります。
また、両親や祖父母を扶養している場合は、それに応じた手当が出る場合もあります。
一方、配偶者手当は、配偶者が一定の収入以下で扶養に入っていることが条件となるケースが多いです。
この支給金額は、会社によって異なりますが、定額で数千円から1万円程度が一般的です。
支給条件は次のような形で整理できます。
手当の種類 | 対象 | 支給条件 | 金額の傾向 |
---|---|---|---|
家族手当 | 配偶者・子ども・両親など広範囲 | 扶養している家族の人数・年齢など | 人数や状況によって増減 |
配偶者手当 | 配偶者限定 | 配偶者の収入が一定以下で扶養の場合が多い | 定額が一般的 |
手当がもらえるかどうかのポイントと注意点
家族手当や配偶者手当をもらうには、それぞれの条件をクリアする必要があります。
例えば、配偶者がパートで働いている場合、その収入が支給基準を超えると配偶者手当をもらえなくなることがあります。
また、子どもが一定の年齢を超えたり学生を卒業したりすると、家族手当の対象から外れてしまうこともあります。
そして、会社によっては家族手当と配偶者手当の両方を設定している場合もあり、それぞれに申請が必要になるケースもあります。必ず人事や総務部署に確認し、手続き漏れがないようにしましょう。
さらに社会保険上の扶養条件と会社の手当支給条件は異なることがあるため、混同しないように注意が必要です。
まとめると、家族手当と配偶者手当は似ているようで、その対象や支給の仕組み、金額、条件などに違いがあります。
理解して適切な申請をすることで、しっかりと手当を受け取りましょう。
配偶者手当の支給条件って意外と細かいんです。たとえば、配偶者が働いていても収入が一定以下なら配偶者手当がもらえる場合があります。この『一定以下』の基準は会社によって違い、年収100万円未満や130万円未満などさまざま。これは配偶者の働き方や扶養のカタチを考慮して設定されているため、配偶者手当をもらいたい場合は自分の会社のルールをしっかり理解することが重要ですよ。
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